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アロンソに助けられたマクラーレン・ホンダ

_W2Q0867-s これがアロンソのすごさなのであろう。今のマクラーレン・ホンダの性能であれば11位というのはかなり健闘した順位といえる。もちろん他のマシンが接触したり、トラブルがあったからこその順位であるのは間違いなのであるが、それでもこのマシンでこの順位は驚きである。 鈴鹿はドライバーの能力も明らかにされるが、マシンの総合力も試されるチャレンジングなサーキットである。 特に意外と全開率が高い鈴鹿サーキットでは、ホンダのERSの回生が間に合わなくなるのは明らかであった。特に130R過ぎとメインストレートではルノーはともかく、フェラーリとメルセデスのPU勢には歯が立たなかった。 それでも何周かは頑張って、抑えてしまうアロンソ。さすがは現役No.1ドライバーと言われることはある。 だがこれは半面難しい部分も含まれている。それは昨年までのフェラーリ時代に、マシンは良くないにも関わらず、アロンソの力でランキング上位につけていたので、結果的にマシンの全面改良がなされずに、万年2位だったことは記憶に新しい。 さすがに今のマクラーレン・ホンダが勘違いすることはないだろうが、このアロンソをもってしても11位というのが、とても残念なチームの現状である。