2013 Rd.15 日本GP FP2から見るタイヤの傾向と対策
今回、ピレリが持ち込んだのはミディアムとハードタイヤ。
さてタイヤに厳しい鈴鹿サーキットで、どうだっただろうか?
FP2のタイムから見ると、新しい状態のミディアムとハードのタイム差は0.4秒~0.7秒。
タイヤのデグラデーションはミディアムで0.2秒強。燃料が減ることにより毎周 0.1秒強速くなるので、タイム的には毎週0.1秒ほど遅くなる。ただマシンやドライバーによってはタレが少なくタイムが落ちない場合もある。
ハードタイヤはほとんんどタイムが落ちていない。
ということはタイムの落ちは毎周0.1秒で、フューエル・エフェクトがそれを相殺している。
寿命的にはミディアムで10周を過ぎた辺りから徐々にタイムが落ち始める。
なのでタイヤ交換の時期的には最初のタイヤ交換が10周を過ぎた辺りから始まる。ただ2ストップをするなら、早くても13周くらいまでは引っ張りたい。残りはハードで二回つなぐ作戦が多いだろう。
タイヤのラバーがのって、どの程度改善されるのかがFP3の注目となる。
ロータスはライコネンがコースアウトして、ミディアムのロングラン評価ができなかったので、土曜日の午前中は忙しくなりそうだ。
ただ今日は晴れて気温も路面温度も高く、風もメインストレートで向かい風だったので、条件的には良くなかった。明日からは少し涼しくなり、風向きも逆向きになるのでもう少しタイムは改善し、タイヤもタレも改善されるだろう。
また明日のFP3のタイムを見て、レポートしてみたいと思う。
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