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マクラーレンがレッドブルの空力責任者のピーター・プロドロモウと契約

マクラーレンは大物テクニカルスタッフとの契約が完了したことを示唆していたが、レッドブルで空力責任者をつとめているピーター・プロドロモウと契約したことを認めた。 関連記事:マクラーレンが大物テクニカルスタッフとの契約を示唆 彼は1991年からマクラーレンに参加し2006年末、ニューウェイの後を追うように、彼もレッドブルへ移籍した。彼とニューウェイはベッテルの三連続チャンピオンに貢献した、RB6、RB7、RD8の開発に携わった。マクラーレンは彼とだけ契約したわけではなく、他の何人かとも契約したと述べている。 これに対してレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、彼との契約内容は秘密であると話した。ホーナーは彼との契約の残り期間は長いが、残留を強いることはしないと明らかにした。ただレッドブルが彼を簡単に手放すかというと、そう簡単ではなく、契約期間終了後に自由に移籍できると話している。彼との契約契約期間は明らかでないが、2015年まで彼はどこでも働くことができないとホーナーは明かしている。 だがF1では通常、移籍が決まったテクニカルスタッフをそのまま働かせることは珍しく、他の部署に異動させるか、休暇をとらせて1年後に移籍させるという方法が一般的である。もしくは何らかの取り引きが成立し、すぐに働き始めることも時々見受けられる。 ただプロドロモウが、マクラーレンで手腕を発揮できるかどうかは未知数である。なぜなら技術部門のトップになって組織を運営していくのと、誰かの下で力を発揮するのとでは、求められる能力が大きく違う。この二つのスキルは全く違っており、通常二つを同時に持ち合わせている人は少ない。 これはレッドブルにとってダメージがあるだろうか?これまでレッドブルから上級テクニカルスタッフが移籍するケースは少なかった。レッドブルには秘密のエキゾーストブローなど内部の人間にしかわからない技術を使ってアドバンテージを築いている。これを機にレッドブルの秘密の一部がマクラーレンに漏れるかもしれない。もっともニューウェイはその次の秘策を練っているとは思うが。

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