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複雑なホンダの開幕戦

_89P5533-ausGP2016 2年目を迎えたマクラーレン・ホンダの開幕戦。昨年の開幕戦を考えればすばらしい出来だったのは間違いがない。 予選ではQ3にこそ進めなかったが11位と12位は悪くはない結果である。今年はQ3に8台しか進めない。メルセデス、フェラーリ、レッドブル、ウィリアムズ等のライバルチームとの力関係を考えるとマクラーレン・ホンダが実力だけでQ3へ進出するのが難しい事はよくわかる。 レースでもアロンソはクラッシュするまで8位を走行していた。バトンもタイヤ選択を間違えて後方に沈んだので、これらの不運がなければ、彼らが開幕戦で入賞してもなんの不思議もなかった。 ただ2人のドライバーも話しているように、マシン側もPU側もまだまだやることは多い。今年はQ3にも何回か進出できるであろう。コンスタントに入賞をすることもできる。だが表彰台はかなりの幸運が必要だろうし、優勝は来年以降の夢に取っておくべきだろう。 それに開幕戦がよかったとはいえ、昨年の開幕戦が悪すぎたことも間違いがない。それと比べて良かっただけで、手放しで喜べないのも事実である。 彼らが目指しているのは、遙か彼方にいるメルセデスである。そのメルセデスが今年も進化していることを考えれば、差が詰まったからといって、この先の道のりが楽なわけではない。
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