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ドライバー固有のナンバーを検討中

F1チームはドライバーにキャリアを通じて固有のカーナンバーを付与することを検討している。 この議題は次回12月9日に延期されているF1戦略グループの会議で話し合われる。10月の会議で初めてこれが議題に登り、好評を得たので次回の会議で実施するための細目を決定する。10月の会議にはクリスチャン・ホーナー、ロス・ブラウン、マーティン・ウイットマーシュ、ステファノ・ドメニカリ、クレア・ウイリアムズ、エリック・ブーリエが参加し、ドライバーにキャリアを通じたカーナンバーを与えることに対して前向きな意見が出された。 議論すべきポイントがあり、ドライバーに選ばせるのか、選ばせないのか、そしてどのようにカーナンバーを割り当てるのか。ドライバーに選ばせる場合、重複したらどのように決めるのか。選ばせない場合、どのように番号を決めるのか。決めるべき事は多い。 ドライバーがカーナンバーを変更できるのはワールドチャンピオンになりカーナンバー1を付ける時だけである。カーナンバーを毎年変えないのはマーケティング的にも望ましい。最近のようにカーナンバーが毎年変わるとグッズなどに付ける番号も毎年変わり、チームにもファンにも好ましくない状況である。 FIAのチャーリー・ホワイティングも実行手順をレギュレーションに落とし込むことに同意した。その場合、現在のように予選順位を決める際にカーナンバーが若い方が有利になるルールも改定が必要になる。 ※現在、予選で走らなかった場合の順位の決定にカーナンバーが使われることもある。 このドライバー固有の番号制度が導入されると、チームメイトが並びの番号ではなく3番と20番と離れた番号になるケースが多くなる。 また戦略グループはナンバー選定の場に、メディアやスポンサー関係者を招き、プロ野球のドラフトのようにイベント化することも考えている。 詳細が決まり次第、ファックスによる投票がおこなわれ、決まれば2014年か2015年からの導入となる。 70年代から1995年まで基本的にチームのナンバーが固定で、ドライバーが移籍するとそのチームの番号を付けて走っていた。チャンピオンを獲得するとそのチームが1番と2番をつけて翌シーズンを走り、その年に1番と付けていたチームは、新しくドライバーズチャンピオンを獲得したチームの番号と交換して付けた。だから新興チームだったウィリアムズが初めてチャンピオンを獲得した1980年に彼らは27番と28番付けていて、その年に1番を付けていたフェラーリは翌年27番と28番を付けた。これが伝説のカーナンバー27の始まりである。カーナンバー27はジル・ビルニューブが付け、その後にアイルトン・セナもつけた。 1996年からコンストラクターズ順位の上位から小さな数字が割り当てられて、毎年カーナンバーが変動することになった。 ただしカーナンバー1は常にドライバーズチャンピオンのものである。 この固定番号制度はMOTO GPでは採用されており有名なのはバレンティーノ・ロッシの46番である。そしてチャンピオンになった場合、カーナンバー1を付けるかどうかは選択することができる。 アメリカのモータースポーツではチームのカーナンバーは固定制が多く、チャンピオンがカーナンバー1を付けるのは珍しい。

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