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スーパーアグリ スポンサー決定

スーパーアグリのスポンサーが決定した。 オートバックスだ。 このこと自体は別に驚きではない。 鈴木亜久里の日本でのレース組織ARTAのスポンサーもオートバックスだからだ。 問題はオートバックスはメインスポンサーではないことだ。 メインスポンサーはまだ決まっていない。 ソフトバンクと交渉中であると、報道されている。 一時はソフトバンク側がインターネットでのF1中継を求めたことから、交渉は進んでいなかった。 そもそもスーパーアグリにはF1の中継をどうするとかの権限はない。 TV中継の権利は、バーニー・エクレストンが一手に担っている。 ソフトバンク側はプロ野球と同じように考えて、F1チームのスポンサーになればTV中継できると思ったのだろう。 現在はF1中継を抜きにして交渉中であるらしい。 ソフトバンクがスーパーアグリのスポンサーになるかどうかは別にして、実はF1のスポンサーになって、ビジネスで効果を出すのは非常に難しい。 チームを丸抱えにしているルノーですら、チャンピオンになった昨年、業績を悪化させている。 F1のスポンサーになってマーケティングに活かそうという考えは悪くはないが、実践するのは難しい。 この最大の成功例がマールボロであることに誰も異論はないだろう。 マールボロは世界中どこへ行っても通じるブランドである。 しかし、そのマルボロですらモータースポーツに関わってから30年以上の歳月を要しているのだ。 面白いことにマルボロは、F1を通常の宣伝活動には使っていない。 なぜか広告宣伝では、カウボーイを登場させ、マルボロ・カントリーというワイルドなイメージで売り出している。 彼らに言わせればF1ドライバーは現代のカウボーイと言うことなのらしいが、ここがおもしろい。 F1スポンサーで最高に成功しているマルボロが、広告ではF1を表に出さない。 つまりここから一つの仮説が浮かび上がる。 すなわちブランド価値を上げる為には、F1のスポンサーになるだけではダメなのだと。 そこを勘違いする企業が多いので、多くの企業が短期間のスポンサー活動をし、それに気がつき撤退していくのだ。 確かにボーダーフォンがフェラーリのスポンサーだから、同社の携帯電話を使う人はいるだろう。 しかし、全体から見ればそれはほんの少数でしかない。 それよりも実際のサービスや商品で差別化しなければ、どんなにF1でお金を使おうと誰も使おうとはしないだろう。 もちろんタバコのように、他社と差別化が難しい商品の場合、F1のスポンサーになって差別化を計るのは有効な手段だ。 ただしそれには、長期間F1にコミットしなければならない。 2~3年間、F1にスポンサーとして関わったからといって、得られるモノでないのだ。 このことをソフトバンクが気がつかないことを望む。 このことに気がつけば、高い金を払ってF1のスポンサーになるような企業はなくなる。 もちろんソフトバンクが鈴木亜久里の高い志に共鳴し、お金を出してくれる場合もあるだろう。 ベンチャー企業とF1チームでは共通点も多いからだ。 だがF1は金食い虫であることも間違いない。 毎年何十億円とお金を出しても、販促に効果がないようでは長期間続けることは難しい。 果たしてスーパーアグリのメインスポンサーはどこになるのか? 開幕まで残された時間は少ない。

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