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フェラーリはMr.Eの後継者に拒否権

F1界のボス バーニー・エクレストンが、フェラーリは自分の後継者に拒否権を持つことを明らかにした。   バーニーは1978年以降、F1の商業面を管理してきたが、高齢のためその職務を他の誰かに引き継ぐのではないかと予想されている。 83歳になるエクレストンは、F1を管理する団体株式の譲渡に関する裁判で争っている。 ブラジルGPの直前にエクレストンは彼の後継問題に初めて触れた。「理想的な後継者はクリスチャン・ホーナーだろう」と述べた。ホーナーはレッドブルのチーム代表で過去4年連続チャンピオンを獲得したレッドブルチームを指揮している。レッドブルチームは公式サイト上で、ホーナーはエクレストンのコメントを喜んだが、彼とチームには長期間の契約があり、チーム代表としての仕事に専念していると発表している。 「F1のことを理解している人間が必要だ。他の業界からビジネスマンがきても、うまくいかない。5分ともたない」 クリスチャン・ホーナーがどうして後継者に適しているのか尋ねられたエクレストンは、ある日誰かに「あなたがいなくなったら、どうなるのですか?」といわれた時に、丁度クリスチャン・ホーナーが通りかかったので、「彼はどうだい?彼はいいやつだよ」と言ったんだ。 「でもまずCVCがうんといわないし、フェラーリもそうだろう」 CVCはF1の管理団体の株式の大半をもつ投資会社である。数字上、CVCがF1を所有しており、建前としてはバーニー・エクレストンはCVCから委託を受けて、F1を管理している。 エクレストンの後継者を選ぶ際には、フェラーリの書面での同意が必要である合意がなされている。 エクレストンの後継者問題を尋ねられたフェラーリ社長のルカ・モンテツェモロは、「エクレストンがホーナーを後継者と見てるだって?彼は年を取るに従い冗談が好きになったみたいだね。エクレストンがまだ仕事熱心なので、うれしいよ」 フェラーリは1950年以降毎年参戦している唯一のチームであり、F1の中では特権的な扱いを受けている。例えばフェラーリは他のチームより無条件で5%余分に分配金を受け取ることができる。だがこれは他のチームも合意している。F1にフェラーリがいる方が、このスポーツの価値が上がるからである。 裁判で苦境に立つエクレストンだが、まだ仕事を辞めるつもりはないようだ。 「私はどこにも行かないよ」

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