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ヘレステストで明らかになった事3 マクラーレンは速い

2014年の最初のプレシーズンテストであるヘレステストで、各チームは走行距離を延ばすことを優先し、全開では走行していなかった。だからどのチームが速いかどうかはまだわからないがマクラーレンが今年速いのは明らかである。   というのも彼らが持ち込んだリアサスペンションにその理由がある。このリアサスペンションは明らかに2014年より禁止されたビームウィングを補完する機能を持つ。しかもこれはレギュレーションに違反していない可能性が高い。となるとこれは大きなアドバンテージになる。 関連記事:マクラーレン 疑惑の秘密兵器 関連記事:マクラーレンのリアサスペンションは合法 どのチームもこのビームウィングの禁止には頭を悩まされていて、これで失ったダウンフォースをどう回復するかが、シーズンの命運を握ると言っても過言ではない。 当然、他のチームもこれを模倣してくるが、問題はこの部品は単なるウィングではなく、サスペンションのアームであるという事実である。サスペンションアームには路面からの入力が有り、大きな力がかかる。その為、単純に形だけ真似て投入することはできない。しかもサスペンションのピックアップポイントから仕様まで変えようとすると、リヤサスペンションを全部新たに開発するほどの労力がかかる。これはかなりの大仕事である。 だがこの部品はそれだけの労力をかけるだけの価値はある。問題はそれがいつできるかである。2009年 ブラウンGPが2階建てディフューザーで他のチームを出し抜いた時、シーズン後半には追いつかれたが前半の貯金を活かして逃げ切った。これと同じ現象が今年もおこる可能性がある。 しかもマクラーレンは現時点で最良のパワーユニットであるメルセデスを搭載している。今の時点でチャンピオンの予想を問われればマクラーレンというのが私の見解である。

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