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スーパーアグリ SA06はニューマシンじゃない

スーパーアグリの待望のニューマシンSA06はどうやら完全なニューマシンではないようだ。 と言ってがっかりする必要はない。 現在、使用中のSA05は皆さんもご存じの通り旧型のアロウズのマシンを今年のレギュレーションに合わせたマシンだ。 完成までの時間が限られていたので、突貫工事でレギュレーションに合わせることだけを目的に作成された。 その為、重心位置は高いし、重量は大幅オーバーとなっている。 これではミッドランドに1.5秒も遅いのは当たり前だ。 もっも私などは4年落ちのシャシーでいくら弱小チームとはいえミッドランドから1.5秒落ちというのは奇跡的なタイムだと思う。 佐藤琢磨のがんばりなしに、このタイムはあり得ない。 スーパーアグリは当初、昨年型のBARのマシンをモディファイしてレースに臨む計画でいた。 しかし、FIAから横やりが入った。 知的所有権なるモノを持ち出して、これを阻止した。 スーパーアグリはBARの知的所有権を買うことでこれを回避しようとしたが、FIAは認めなかった。 ここには昨年、サンマリノGPでのBARの失格騒動と抗議、提訴に対するFIAの報復であるという見方も出ている。 実際、レッドブルの配下に入ったトロ・ロッソはレッドブルそっくりのマシンを走らせている。 これは良くて、スーパーアグリはダメというのは少し変だ。 かつてプロストがベネトンそっくりのマシンを走らせていたこともある。 話しを元に戻そう。 SA06はレギュレーションに合わせただけのSA05の競争力を増す為の大幅モディファイを施したマシンと考えていいだろう。 古いマシンに最新型のV8エンジンを搭載した為に、速く走るという目的は度外視して作成された。 このマシンの重心位置や重量を軽減するだけでも、大幅なタイムアップが望める。 とはいえ、やはり競争力を持ったニューマシンは来年まで待たざるを得ないのだろう。 トヨタを離脱したガスコインがコンサルタントして加入する噂もある。 (ガスコインが他チームで働けるのは契約上今年の10月以降) 果たしてSA06はミッドランドを超えることができるのか。 SA06がデビューすると噂されているフランスかイギリスGPが待ち遠しい。

2 thoughts on “スーパーアグリ SA06はニューマシンじゃない

  1. takeshi

    こんにちは。4年落ちのシャーシであそこまでいけるのはすごいことなのでしょうね。ではある意味ニューマシンになればいきなりBARホンダより速くなるかもしれませんね。たいがいあり得ないと言うでしょうが、エンジンがホンダでタイヤがBS。こんなおもしろいことはないなぁと。まぁ最近のF1の世界ではあり得そうにないのは事実ですが。でも優勝とかはまったく不可能じゃないし楽しみですね。変な話NEWになれば今のホンダワークスぐらいになりそうな感じするじゃないですか、それぐらいホンダワークスは今弱っちいですよハッキリ言って。以前にも書かれてましたが、ニック・フライとかあのあたりなんかがダメなんでしょうね。それに思うにホンダこそBSにスゥイッチすべきでしたね。

  2. 名無し

    ふん!!SAF1チームなんて駄目だヨ勝てる見込みなんてないじゃん琢磨はライコネンに勝てますか??バトンに勝てますか??そりゃ同じ日本人だから応援したいのは分かるけど琢磨は勝てないでしょう

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