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2014 Rd.1 オーストラリアGP観戦記6 好調ウィリアムズと沈むロータス

ここでは注目のウィリアムズと他のチームの今年も占ってみよう。 ウィリアムズ テストからの好調を維持している。だが予想よりは結果を残せなかった。マッサはスタート直後にリタイヤだったし、ボッタスは壁に接触し、タイヤをパンクして大きく順位を落とした。 だがそれまでのボッタスのペースは上位陣と比べても遜色なかったし、接触後も真っ直ぐ走らないマシンを操り入賞したのは見事である。もちろん今回はセーフティーカーに助けられた面があるが、そこから入賞するのはマシンにもドライバーにもポテンシャルがある証拠である。 予選でもう少し前からスタートしていれば、表彰台は現実的な目標だった。今後もメルセデスに打ち勝って、優勝を目指すのは難しいかもしれないが、表彰台は狙える力はある。 ロータス ここはとにかく人がいない。人材流失が激しく、人的リソースの不足が著しい。彼らにトラブルが多いのはテスト不足ではなく、テストに間に合わせるだけの人的リソースがなく、それゆえに開発が進まないのが理由である。もちろん資金難が理由である。規模は小さいながらも優れた技術力を持つ、いいチームだったのだが、残念ながら復活は難しい状況である。 フォースインディア ロータスの惨状をみて移籍しなかったヒュルケンベルグは一安心だろう。彼は優れたメルセデスのパワーユニットにも助けられて、アロンソとバトルができた(あれをバトルと言えればの話だが)。入賞もできたし滑り出しは好調である。このチームは毎年、手堅い開発で定評があり、今年もその伝統が生きている。表彰台は難しいかもしれないが、コンスタントに入賞できる力はある。 トロロッソ レッドブルの表彰台も驚いたが、トロロッソのダブル入賞も同じくらい驚いた。しかも2人ともQ3進出しての入賞だから価値がある。クビアトはベッテルの持つ最年少入賞の記録を塗り替えた。だが彼がベッテルほどの才能を持っているのかどうかは、まだわからない。チームメイトもまた入賞しているからである。クビアトがベルニュを上回る走りを見せた時、それはスター誕生の瞬間である。 ザウバー ザウバーもフェラーリ同様、スピードがない。そう考えるとパワーユニットに問題があるのは間違いがない。スーティルは1ストップ作戦を成功させたがポイントは獲得できなかった。ここの資金難も深刻だが、毎年限られたリソースをやりくりして、いいマシンを作ってくるだけに今後は注目したい。 マルシア 今年もケータハムとコンストラクターズランキング10位を争う。開幕戦は2台ともピットレーンスタートだったが、チルトンは13位で完走し、早速ケータハムをリードした。この2チームは入賞しないので注目されにくいが、今年もシーズン終盤まで、激しいコンストラクターズランキング10位争いを繰り広げるだろう。

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