2014 Rd.9 イギリスGP観戦ガイド マシン編
【エンジン】
シルバーストーンはパワーサーキットとして知られてきたが、ハイブリッドのパワーユニットになっても、その部分は何も変わらない。大きなトルクを持ち、ドラッグの少ないマシンが速い。
ラフィールドからストウまではエンジン、ターボ、MGU-Hの全開区間が40秒も続き、負荷は高い。
ブレーキ時間がF1カレンダーの中でも最も短いシルバーストーンではMGU-Kで充電するのが難しいので、MGU-Hの負担が増え、その部分が優れているメルセデスは有利である。
また燃料消費がとても高いトラックでもあるので、ERS全体の効率が問われ、決定的な要因になる。
高速コーナーが多いのでトップエンドでの反応性が求められる。
全開率:65%(中)
燃費消費:高
最高速度 : 301km/h(DRS OFF)、311km/h(DRS ON)
パワーユニット負荷(1が最も軽く、5が最も厳しい)
エンジン: 4、MGU-K:3、MGU-H:4、バッテリー:3 燃料消費:4、エネルギー回収:4
【シャシー】
フロントを固めに、リアを柔らかめにするセッティングが基本。
固いフロントは素早いターンを可能にし、柔らかいリアは低速コーナー立ち上がりのトラクションを確保する。ブレーキへの負荷は年間で最も低く、寿命の心配はしなくてもいい。
シルバーストーンは高速コーナーが多く、空力的に不安定になりがちなので、エンジニアの頭を悩ませるサーキットである。
ブレーキ率 : 9%/LAP(とても低い) ブレーキング箇所 : 9
ブレーキ負荷 : 低い
フューエルエフェクト : 0.38/LAP(10kgあたり)(大きい)
【エアロダイナミクス】
中高速コーナーが続くコースレイアウトでありダウンフォース・レベルは高く、エアロダイナミクスの重要度は非常に高い。そのためエアロダイナミクスの効率がいい、レッドブルは有利である。
アベレージスピードは高いが、ストレートは短いので直線スピードが欠けてもオーバーテイクの心配は少ない。ヘビーブレーキングがないため、一年で最も小さなブレーキダクトを装着する。
一部を除き路面表面がスムーズなので、サスペンションを硬めにすることが可能なサーキット。元飛行場に建設されたサーキット周辺は遮蔽物がないので、風の影響を強く受ける。エアロダイナミクスの安定性が重要になる。
- 2014 Rd.9 イギリスGP観戦ガイド サーキット編
- 2014 Rd.9 イギリスGP観戦ガイド タイヤ作戦編