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引退寸前だったベッテル

P-20141222-06165_News 4年連続の世界チャンピオンだったセバスチャン・ベッテルが昨年、引退を考えていたことを、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが明らかにした。 「セブは昨年続けるべきか辞めるべきか考えていた時期があった。それ以前と同じレベルに戻れるのかどうか、続けたいのかどうか悩んでいた」とホーナーは述べた。 「セブはF1にいるのが苦しかったんだ。その前の4年間はドライビングが楽しいマシンにのって大成功していたのに、突然状況が変わったからね」 ブロウン・ディヒューザーを使って圧倒的な速さを見せていたベッテルとレッドブルは2014年に切り札のブロウン・ディヒューザー禁止され、エンジンが一新されるとメルセデスに対抗できなくなった。特にブロウン・ディヒューザーの禁止により、リアが不安定になったマシンにベッテルは苦しんだ。 「彼の持っていたおもちゃを誰かが取り上げたような感じだね」 また2014年から発電するモーターが大きくなり、抵抗が増えたことにより導入された電子制御のリアブレーキにもシーズンを通してなじめず、チームメイトのリカルドに負けてしまった。 「だから彼はF1に幻滅してしまったんだ。レッドブルにではなくてね」 2015年の セバスチャン・ベッテルはレッドブルを出て、フェラーリへ移籍。心機一転巻き返しを狙っている。