2014年のF1 エンジン音は昨年より悪くなったのか?テストの時から賛否両論のあるエンジン音であるが、実際はどうなのであろうか?
テストの時はまだまだ全開走行していないマシンも多く、レースの時にどんな音が出るのかは不明だった。では実際のレースではどうなのであろうか?下記の動画を見ていただこう。
明らかに昨年までよりは音が小さく、こもっている。昨年まではもっと大音量だった。22台がスタートする時などは、耳が痛いくらいだった。当たり前だが今年より高回転で回っていて、もっと高音を響かせていた。
今年はテスト中にパドックでインタービューができるほど、音が小さかった。昨年まではマシンが走っている時にはとてもうるさくて、会話などできなかった。
バーニー・エクレストンはこの音に対して「このマシンはレーシングカーの音には聞こえない。ジャン・トッドと話をしてレーシングカーのような音にするために、何か方法がないか調べる必要があると伝えた」と述べている。
「(フェラーリの)モンテゼモーロとも話したが、これはF1の音ではないという不満のメールをこれほど受け取ったことは未だかつてないと話していた」
今年の音の問題は、新しいレギュレーションによる影響である。排気量が減り、大型のターボを付けて排気音が直接外へ出なくなり、エンジンの回転数が落ちたことなどが原因として考えられる。
これらは今回のレギュレーションの肝になる部分で、これを変えることは規約の大幅な変更を意味するので、音の問題を改善するのは難しい。
テレビで見ている限りは、多少迫力がないと思ったくらいで、それほどの違和感はなかった。だがF1の音は実際に聞いてみないと、わからない。
F1の場合、テレビ観戦と現地観戦の一番の違いは音である。音が悪いのであれば、自宅の居間でテレビを見ている方が快適である。オーストラリアGPの主催者は、音が悪いので、これは契約違反だと述べている。そういう意味で彼の言うことは正しい。
このF1の音問題は深刻で、解決には時間がかかる。