2014 Rd.4 中国GP 観戦記 苦戦するマクラーレン
大きなトラブルがなかったにも関わらず、マクラーレンの2台は入賞することができなかった。マクラーレンはメルセデスエンジンを使用するチームの中で一番遅かった。
バトンが11位、マグヌッセンが13位であり、これで2レース連続で入賞を逃した。開幕戦での華々しい表彰台からすると、わずか1ヶ月で大きな後退である。これは彼らのアップデートが遅れているか、効果がないからである。
バトンもライコネンと同じでタイヤを動作温度領域に入れるのに苦労した。彼のタイヤへの入力が少ないドライビングは、タイヤの寿命を延ばす利点もあるのだが、今回のように20度前後の気温では、タイヤの温度を上げるのが難しくなる。
しかもタイヤのグリップが少なくなると、フロントタイヤにグレイニングが出て、タイヤも持ちが極端に悪くなる。
バトンもマグヌッセンもマシンのダウンフォース不足を訴えている。マクラーレンは最もダウンフォースの高いセッティングにしているにも関わらず、ダウンフォースが足りない。
次のスペインでは大規模なアップグレードがなされる予定ではあるが、ライバルもアップデートを持ち込むと予想されるので、2人のドライバーは楽観的ではない。
- 2014 Rd.4 中国GP 観戦記 レッドブルの白熱するチームメイトバトル
- 2014 Rd.4 中国GP 観戦記 不運な可夢偉