2014 Rd.6 モナコGP観戦記 レッドブル時代が懐かしい
これまで4年間レッドブルが圧勝してつまらないといわれたF1が懐かしい。
過去の4年間、確かに最終成績はレッドブルが圧勝していたが、それでも2位争いは常に激しかったし、レースの優勝者も多様性が見られた。それにベッテルが勝つ場合でも、接戦はあった。例え最後は独走になったとしても。
だが今年のメルセデスは圧勝の名前がふさわしい。ここまでの6レースで5回1-2フィニッシュ。のべ12台出走し、リタイヤはただの1回だけで、順位は1位と2位だけ。開幕戦でメルセデスも信頼性に問題を抱えていると話したことが、遠い過去のようである。彼らは6レースで獲得可能な最大値258ポイント中、240ポイントを獲得。失ったのは開幕戦の18ポイントだけである。
これではライバルは為す術はない。メルセデスとの差をつめようと努力はしているが、それでも予選での差は1秒近い。しかもここまで異なる種類のサーキットを戦ってきたが、彼らはどのサーキットのどのセクターでも速い。
もはやお手上げ状態である。残る焦点はメルセデスがシーズン全勝を成し遂げるかどうかである。マクラーレン・ホンダが15勝した1988年は、年間16レースであった。今年は19レースある。
一つの難関であるモナコを征したメルセデス。次の課題は、こちらも特殊なレイアウトを持つ、カナダGPである。だがこのカナダGPはルイスが滅法速いときている。我々は独走でないレースを見るのに、もう少し時間が必要なようである。
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