キミ・ライコネンが2014年シーズンに苦戦しているのは、固いタイヤとトラクションの問題が複合的に絡み合って、コーナー入口で問題を引き起こしているからであると英autosportsが報道している。
ライコネンはコーナー入口のターンインとブレーキングで問題を抱えている。
当初は新しいブレーキワイヤーが原因であると見られ、それを解決しようと努力していた。だがフェラーリがライコネンの感覚に合わせるようにした努力にも関わらず、状況は好転せず、依然としてアロンソよりペースが悪く苦しんでいる。
オーストリアGPの苦戦の後、ライコネンは問題は非常に複雑で、多くの原因が絡み合って引き起こされていると述べた。
「問題はマシンをどう操るかなんだ。つまりタイヤを上手く使うこともそうだし、それらの全てが関係がある」
「マシンを改良するために努力しているが、トラクションを失い、メカニカルグリップも失っている」
「それらのバランスを取ろうとしているし、フロントエンドも改良しようとしている。でもとても難しい。フロントエンドがしっかりしないマシンは大嫌いだ」
「でも今はフロントエンドを改良すれば、リアを失う状況で、バランスを取ろうとしている。なんとかしてうまくやろうとしている。いいマシンを得る前にやるべき事はたくさんあるが、最終的には解決できると考えている」
ライコネンはチームがオーストリアで新しいアプローチを取ろうとしたが、思っていたほど効果がなかったと認めている。
「改善しようと土曜日からいろいろ違ったことを試したけど、最終的にはたいした違いがなかった」
「レースでは、いくつかの部分では失われた部分があったし、予選でも同じだった。でも一度やると決めたらやりきらないとね」
ライコネンは今年僅かに19ポイントしか獲得しておらず、ドライバーズランキングでは12位でしかない。チームメイトのアロンソは79ポイント獲得し、4位につけている。
当初、キミの問題はリアのブレーキバイヤーが原因ではないかと疑われていた。今年からリアブレーキが電子制御となったので、ドライバーの感覚と合わせるのが非常に難しくなった。
特にキミはとても繊細なドライビングをするので、その部分が感覚に合わないと攻めた走りができないと思われていた。だがこの話を聞くと、問題がそれほど簡単ではないことがわかる。
フェラーリのマシンそのものがライコネンの感覚に合っていないように感じられる。つまり今年のフェラーリのマシンが根本的に良くないので、キミに正確なフィードバックができていないのである。
もうすぐシーズンは折り返しポイントを迎える。今年のフェラーリは期待できなさそうである。
source :
Kimi Raikkonen hurt by perfect storm during 2014 F1 season – F1 news – AUTOSPORT.com.