小林可夢偉はスタートが上手くいかなかったが、その後チームメイトのエリクソンとビアンキを抜いて14周でスーパーソフトからソフトへタイヤ交換。当然、2ストップ作戦だったのだが、ライバルのビアンキが最初にソフトを履いて1ストップ作戦と判断するとチームは可夢偉を1ストップへ変更。
最後にスーパーソフトを履くビアンキを、よれよれのソフトタイヤで走る可夢偉は抑えきれなかった。そもそもソフトタイヤで57周走るのは無理があった。結果としてはビアンキの後ろの16位であり、進歩がなかったように見えるが、金曜日のセッティング変更によりマシンは劇的に良くなり、マルシアとのパフォーマンスを縮めることができた。
これは久しぶりにいいニュースである。次のシルバーストーンはダウンフォース不足で苦戦が予想されるが、これまで全くいい兆候がなかっただけに、このレースの結果は良くなかったが、可夢偉にとってはいいレースとなった。