【ブラジルGP観戦ガイド】
【サーキット】
アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ
4.309km×71周=305.909km
今シーズン三つしかない、左回りのレイアウトを持つサーキット。
その為、通常とは逆方向へ力が掛かるので、首へのストレスが大きい。
また路面がバンピーであり、高温なのでドライバーの肉体的負荷が大きい。
高低差も大きくドライビングは難しい。
特に1コーナーから2コーナーにかけてのエス・ド・セナは急激に下りながら左右と切り返し、リアのトラクションが抜けるので、雨が降るととても危険なコーナーとなる。
オーバーテイク・ポイントは1コーナーの飛び込みと、バックストレート終わり4コーナーの飛び込みでのブレーキングがチャンス。
窪みにあり沼地に位置するサーキットなので、急に雨雲が生成され、スコールが降ることもあり、多くのドラマを生み出してきた。
【エンジン】
最終コーナーから1コーナーまで長い直線があるので、トップエンドのエンジンパワーは決定的な要因になる。
全開区間が15秒以上続くので、エンジンの負荷も大きい。
800mの高度にある為、エンジンパワーは約7%落ちる。
また低速のインフィールドもあるので、低回転域でのトルクが非常に重要となる。
これらの事を考えると、メルセデス・ベンツのエンジン搭載車は有利である。
【シャシー】
長い直線の部分の多い第一セクター、第三セクターと、低速コーナーの多い第二セクターがあり、セッティングの妥協点を探すのが難しい。
第一セクターと第三セクターでは、低いドラッグでトップスピードを稼ぎたいが、第二セクターでは、大きなダウンフォースでコーナーリングを速くして、立ち上がりでのトラクションを稼ぎたい。
ドラッグを低くすれば、レースではストレートでのパッシングやポジションキープには役に立つが、第二セクターでタイムを失う。
なので、ダウンフォースのバランスをどこに持っていくかが難しい。
ブレーキに関しては、負荷はあまり大きくない。
【KERS】
マクラーレンとフェラーリは搭載する。
ターン12とターン3の立ち上がりでKERSは有効に使える。
特にターン12からの立ち上がりで有効に使えれば、追い抜きも可能になる。
【タイヤ】
ブリヂストンはスーパーソフトとミディアムタイヤを持ち込む。
タイヤの摩耗的には中程度。
タイヤへの攻撃性も高くなく、ハイスピードコーナーも多くないので、タイヤには厳しくない。
【ピット戦略】
追い抜きは可能なので、ピット戦略については選択肢がある。
上位陣は基本的に2ストップが基本となるが、計算上は3ストップもありえる。
フューエル・エフェクトは小さいので、Q2で脱落したドライバーは1ストップでくるだろう。
ストップ時間は、14.5秒+静止時間。
【レース展望】
コースレイアウトを考えると、メルセデス・ベンツ・エンジンを搭載するマシンが有利。
そういう意味ではハミルトンにもチャンスはある。
ベッテルが勝つには、雨を祈るしかないだろう。
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