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アブダビGP観戦ガイド

【サーキット】 ヤス・マリーナ・サーキット 5.5km×55周=302.5km アブダビは、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつで、初めて開催されるレースとなる。 サーキットは、珍しい左回りのレイアウトを持つ。 コースは、大きく分けて三つのパートからなる。 最初の部分は中高速コーナーが連なる高速ターン区間。 次は、真ん中をシケインでつながれた長いバックストレート区間となる。 最後のパートは直角コーナーが多く、まるで市街地サーキットのような低速区間。 路面はスムーズだが、砂が多く、レコードライン以外はスリッピーで、追い抜きは難しいだろう。 ランオフエリアは最新式のサーキットにしては、驚くほど狭い。 これは、新しい素材である、ポリエチレン発泡体バリア「テックプロ」が使われているためである。 このため、コースアウトすると即リタイヤとなる可能性が高い。 ピットロード出口は立体交差になっており、非常にユニークである。 だが、この部分は速度制限外のエリアになっていて、先を急ぐドライバーがクラッシュする可能性もある。 スタート時間が当初予定より遅くなり、夕方にスタートし、夜にフィニッシュすることになった。 その為、路面は照明器具で照らされるが、ドライバーからはコース上の明るさが変化することを危惧する声が聞かれる。 【エンジン】 エンジンの全開率は高くはないが、連続全開時間は長く、エンジンには厳しい。 中東のサーキットであり、砂がエンジン内部に入り込むと、ダメージを与える可能性がある。 ストレートの距離も長く、エンジンパワーに優れたメルセデス・ベンツエンジン搭載車は有利である。 エンジンに不安を抱えるレッドブル勢は厳しい。 気温は30度以上になること予想され、エンジンのクーリング対策も重要になる。 【シャシー】 中高速と低速区間を持ち、しかも長いストレートがあるので、セッティングのバランスをとるのが難しい。 路面がスムーズなので、車高を落としてダウンフォースを増やすことが可能。 最初の中高速区間では、レッドブルやトヨタのマシンは有利。 低速区間では、メカニカルグリップが欲しいが、この分野ではマクラーレンが一歩リードしている。 【KERS】 マクラーレンとフェラーリは搭載する。 これが事実上、最後の使用になるKERS。 ヘアピンやシケインが多くレイアウトされており、KERSが有効に使用できる。 特にバックストレートの立ち上がりターン7と9では強力な武器になるだろう。 ただ、スタート直後1コーナーまでの距離は長くないので、スタートでは1台か2台くらいしか抜けないだろう。 【タイヤ】 ブリヂストンはソフトとミディアムを持ち込む。 新しいサーキットであり、走行開始当初は路面が汚いが、マシンが走り出すとラバーがのるので、路面状況は1ラップ毎に改善される。 その為、金曜日の段階ではグレイニングに悩まされるだろうが、予選決勝レースが進む中で、路面の改善状況の予想をどの程度と見るかで、決勝レースのタイヤ選択が分かれるだろう。 気温が上昇することと、路面の色が濃いので、路面温度は想像以上に上がるが、夕方から夜間にかけて急激に気温が下がることが予想される。 ソフトはレース終盤に使用するのがベターだろう。 【ピット戦略】 基本は2ストップ。 ロスタイムが長いので、3ストップは不利。 フューエル・エフェクトは大きくないので1ストップも可能。 【レース展望】 低速からの立ち上がりと、長いストレートを考えるとKERSとメルセデス・ベンツのエンジンを持つマクラーレンのハミルトンは有利。 マクラーレンは低速区間でも速さがあるので、ハミルトンは優勝候補の筆頭だろう。 これに、レッドブルのベッテルとトヨタのツゥルーリが絡んでの、優勝争いとなる事が予想される。

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