2014 Rd.12 ベルギーGP観戦ガイド マシン編
【エンジン】
全開率は70%と高くエンジンの負荷は高い。
これはモンツァに少し劣るだけの高さである。
その為、エンジンに余裕のあるドライバーは新品エンジンを使用する。
今年は新しいパワーユニットになり、信頼性で苦しんでいるドライバーも多いので、フリー走行での走行を減らしたり、エンジンブローするマシンが見られる可能性がある。
1コーナーのラ・ソースを立ち上がった後は、バックストレート・エンドのレ・コンブまで23.5秒を全開走行する。
連続して全開で走る距離は今年F1を開催するサーキットの中で一番長い。
雨が降った場合は、エンジンのドライバビリティが求められる。
最高速:322Km/h(DRS ON)、312Km/h(DRS OFF)
パワーユニット負荷(1が最も軽く、5が最も厳しい)
エンジン:5、MGU-K:5、MGU-H:5、バッテリー:4
燃料消費:4、エネルギー回収:5
【シャシー】
低速から高速まで全てのタイプのコーナーに対応できる、シャシーが必要。
中高速コーナーが多くダウンフォースが必要であるが、長い直線もありドラッグとのバランスが重要でセットアップが難しい。
ダウンフォースを減らして最高速を稼ぎセクター1と3でタイムを稼ぐか、ダウンフォースをつけてセクター2でタイムを稼ぐかエンジニアの腕の見せ所である。
またギア比の問題もある。ギア比を低くすれば加速時やセクター2では有利だが長いストレートではリミッターを打ちタイムをロスする可能性もある。
3カ所でフルブレーキングを求められるが、ブレーキ自体にはそれほど厳しくない。
俊敏なハンドリングが求められるが、トラクションも必要な為、サスペンション・セッティングの妥協点を見つけるのが難しい。
トップスピードは重要な要素なので、DRSの効率が求められる。
昨年まではリアのダウンフォースがあったので、オールージュは全てのドライバーは全開で、難しい「コーナー」ではなかった。だが今年のルールでダウンフォースが削減されオールージュはチャレンジングなコーナーへと生まれ変わる。
ブレーキング比率:14%/LAP
フューエル・エフェクト:0.38秒/10Kg(高)
- ロッテラーのベルギーGP参戦が正式発表 可夢偉と交代
- 可夢偉は今シーズン再びドライブできるのか?