2014 Rd.13 イタリアGP観戦記 ベストを尽くす可夢偉
木曜日直前まで乗れるかどうか、わからなかった可夢偉。ドライビングできないのであれば、イタリア入りをしない予定だった。メルヒがスーパーライセンスを取得できずに、フリー走行1回目の走行だけにとどまった。またベルギーに続き、オファーされたロッテラーはFP1を走行できないので、練習走行の距離が少ないことを嫌気して、オファーを断り、可夢偉は急ぎモンツァへ向かった。
こういうわけで可夢偉は、棚ぼたでイタリアGPをドライビングすることになった。これでモチベーションを上げろというのは難しい。もちろん可夢偉はプロのドライバーだから、一度スタートすれば全力を出す。だが決して気持ちのいい状況ではない。
そんな状況でも可夢偉は予選で19位となり、マルシアのビアンキを上回った。これはビアンキが最後のアタックでミスしたからでもあるが、今のケータハムの状況を考えれば素晴らしい結果である。
決勝レースでもいいペースで走りながら、マルシアの前でフィニッシュ。地味で目立たないが、可夢偉は自分にできる仕事を全力でやりきっている。
次のシンガポールGPで乗れるかどうかは、まだわからない。恐らくレースウィークエンド直前の木曜日まで決まらない可能性が高い。なんとか可夢偉がシンガポールと日本GPに参加できるように祈るしかない。
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