【マレーシアGP観戦ガイド】 【サーキット】 セパン・インターナショナル・サーキット 5.543km×56周=310.408km 高温多湿のマレーシアは、エンジンやブレーキも厳しいが、ドライバーにも厳しい。 サーキットレイアウトも低速から高速コーナーまでバランスよく配置されており、今年始めてマシンの総合力が試される。 今後のシーズンを占う上では、非常に重要なサーキットとなる。 二本の長いストレートも配置されており、トップスピードの高いマクラーレンやフォース・インディアは有利。 また昨年よりは一時間早くスタートするが、それでもスコールの心配は残る。 一度雨が降り始めると、収拾がつかないくらいの大雨になり、レース中断の可能性は高い。 【エンジン】 二本の長いストレートがありエンジンへの負荷は最も高いサーキットの一つである。 高温多湿もエンジン冷却には厳しい条件であり、バーレーンでオーバーヒートに苦しんだフェラーリは、なんらかの対策をしないと厳しいだろう。 最高速ではトップエンドのパワーが欲しいが、直線での立ち上がりでは低速からのトルクが欲しい。
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【シャシー】
高速、中速、低速コーナーがそろうセパン・サーキットは、マシンのセットアップが難しい。
また長い直線二本があることも、セットアップに妥協を強いる。
ダウンフォースのレベルはミドルとハイの中間で比較的多めになる。
基本的にディヒューザーの効率が高いマシンは有利なので、レッドブルの競争力は高い。
長い直線の後のブレーキングポイントでは安定感が重要になるが、これは低速コーナーでの速さと相反する条件なので、妥協ポイントを下がるのが難しい。
【ブレーキ】
今年からスタート時の重量増加により、ブレーキへの負荷が増えている。長い直線の終わりで大きなブレーキングポイントが二つあり、負担は大きい。
ブレーキが厳しくなると、直線の終わりで簡単にオーバーテイクされてしまう。
【タイヤ】
ブリヂストンは、ソフト・タイヤとハード・タイヤを持ち込む。
高温と高速コーナーがあることでタイヤへの負担は大きい。
回り込むような低速コーナーもタイヤへ大きな負荷がかかる。
だが予選はソフト側で上位を狙いたい。
いかにレース序盤でソフトタイヤをいたわって走れるかがポイントとなる。
【ピット戦略】
ロスタイムは、17.5秒。
(ピット速度制限が60Kmに制限された場合は29秒のロスタイム)
タイヤへの負荷は比較的厳しいが、1ストップ作戦が多いだろう。
昨年より1時間スタートが早くなるが、、夕方スタートに変わりがなく、昨年同様スコールが心配される。
【レース展望】
総合力が問われるセパンでも、最有力候補はレッドブルのベッテルだろう。
だが、マレーシアの高温多湿はマシンに厳しく、レッドブルの信頼性のなさが問題となる。
ついでフェラーリがレッドブルを追い、マクラーレンは雨が降らないと勝機は少ない。
大雨が降れば何が起こるかわからない状況となり、誰が勝つのかは全く予想がつかなくなる。
【過去5年間の優勝者】
2005 F.アロンソ
2006 G.フィジケラ
2007 F.アロンソ
2008 K.ライコネン
2009 J.バトン