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ケータハム 新フロントウィングを鈴鹿で投入も期待薄

15103734999_6aa2e20cc0_k 小林可夢偉が所属するケータハムが日本GPで、新しいフロントウィングを投入予定であることを明らかにした。 チーム代表のマンフレディ・ラベットは日本GPに持ち込む新しいパーツによって最下位からの脱出を期待していると明かした。 「鈴鹿では新しいフロントウイングを使う予定だ。これによって中団グリッドに追いつけるはずだ」とマンフレディ・ラベットは語った。 自信を見せるチーム代表だが、問題はそう簡単ではない。というのも新しいフロントウィングを導入しても、いきなり2秒も3秒もタイムが向上するわけではないからである。現在は、直接のライバルであるマルシアにさえ1秒も後れを取っているのが、現実である。 ケータハムはこれまで、ほとんどアップデートのパーツを投入してこなかった。だから新しいパーツを投入すれば大きなゲインがある可能性はある。だがそれも新しいパーツが効果的であった場合である。 ドイツにあるトヨタの高性能な風洞施設を使って開発しても、パーツを開発するのは人間である。人間が優秀でなければ、優れたパーツはできないし、さらには資金や優れた組織も必要である。現在のケータハムにそのどれもが欠けている。 新しいチーム代表であるラベットは、「すでにマルシャは直接のライバルとは考えていない。ザウバーやロータスに追いつけると思う」とまで述べているが、これは現実を知らないとしかいいようがない。 現代のF1はトータルのパッケージで性能を出しているので、新しいフロントウィング投入しただけで、いきなり何秒も性能が上がるとは考えられない。だから新パーツを導入しただけで、鈴鹿でのケータハムのパフォーマンスが劇的に改善しなくても驚きはしない。実際、今シーズンケータハムが投入したアップデートパーツは効果的に働いているとは言えない状況である。 ラベットが現実を知りながらわざとニュースになるようにこうした発言をしているのか、それとも本当に知らないのかは、わからない。だが後者であるならば、ケータハムの迷走はまだまだ続きそうである。

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