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2014 Rd.16 ロシアGP 観戦ガイド タイヤ・作戦編

511522529_CM_7220_9298FA2B0C8978788F88F5E702C183CF-s 【タイヤ】 ピレリはミディアム(白)とソフト(黄)を持ち込む。 これはハンガリーGPやベルギーGPに持ち込まれたのと同じ組み合わせである。 この組み合わせは今年6回目となる。 大きく回る込むターン3と4を除いて、タイヤのタレは平均的である。だが金曜日のフリー走行ではチームは事前のシミュレーションとの差異を確認するために忙しい。 路面表面は比較的穏やかである。だが新しく舗装された道路は油などが表面ににじみ出して、非常にスリッピーである。 その為、タイヤは滑りやすく痛めやすい。トラックは週末を通じて大きく改善していく。だがレコードライン以外は、スリッピーなままなので、オーバーテイクは難しい。 シンガポールのように低速からの立ち上がりポイントが多く、リヤタイヤのタレには注意が必要。 ソフトとミディアムのタイム差は約1.6秒と見られている。二種類のタイム差が大きいのでソフトがメインのタイヤになると見られる。前回のベルギーGPではソフトは16周程度しか持たなかったが、ソチではもう少し長い周回数が持つだろう。 【ピット戦略】 事前の予想では2ストップが有力と見られている。問題は3ストップと2ストップの差がどうなるかである。 初めてのサーキットなので事前のシミュレーションとの違いを得るために、金曜日のフリー走行が重要になる。 ピットに入口が非常にタイトなコーナーになっているので、慎重になる必要がある。 ピットインのロスタイムは、17.5秒+静止時間(トータル約20.5秒) 511522529_PG_9246b_319374869AE8965F645A4E59DE4D18F1-s 【セーフティカー】 過去の実績はないがストリートサーキットであることを考えると、シンガポールGPが参考になるだろう。 シンガポールGPは開催を始めてから、毎回セーフティカーが登場しているので、今回も登場する可能性は高いと言える。また日本GPでのビアンキの事故直後なので、セーフティカーをより積極的に登場させると思われる。 【天気予報】 天気は3日間とも良好の予報であるが、日曜日は曇りの予報。平均的な最高気温は20度で、この時期のヨーロッパと大きな違いはない。だが朝と夜は冷え込む。レーススタート時刻が現地時間の15時であり、レース終盤に向けて気温が下がり続けるのでタイヤ戦略に影響を及ぼす。 【レース展望】 当然、メルセデスの2台が有力である。それにレッドブルが続く。ウィリアムズも好調を持続する。 過去を見ると初開催のレースで優勝しているのは、アロンソとベッテルが2勝。ハミルトンとマッサとライコネンが1勝している。