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2010 Rd13 ベルギーGP観戦ガイド

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【ベルギーGP観戦ガイド】

【サーキット】 サーキット・ド・スパ-フランコルシャン 7.004km×44周=308.052km

アルデンヌの森に位置する、自然の地形を活かした高低差が大きい、ドライバーからもファンからも愛されるクラシックサーキット。

最高速度300km/h超す長い直線ケメルから中速コーナーレコンブ・リバージュ、6速の高速コーナー・プーオン。 そして100km/h以下の低速ヘアピン ラ・ソースと全てのタイプのコーナーを擁し、マシンの総合力が試される。

そして、マシンの総合力と共に、ドライバーの力量も問われる。 全てのタイプのコーナーで速く、天候の変化にも臨機応変に対応し、速く走れるドライバーのみが勝つことを許される、真のドライバーズ・サーキットである。

山中に位置するため、天候は不安定。 1コーナーで晴れていても、バックストレートの先では雨が降ることも珍しくない。 それらを称して「スパ・ウェザー」と呼ぶ。

【エンジン】 全開率は73%と高くエンジンの負荷は高い。 これはモンツァに少し劣るだけの高さである。 その為、パワーの大きいメルセデス・エンジンは競争力が高い。

1コーナーを立ち上がった後は、バックストレート・エンドまで全開走行となる。 連続して全開で走る距離は今年F1を開催するサーキットの中で一番長い。 よって各チーム、ここでは新しいエンジンを搭載する。

雨が降った場合は、エンジンのドライバビリティが求められ、ルノーエンジンは有利。

【シャシー】 低速から高速まで全てのタイプのコーナーに対応できる、シャシーが必要。 中高速コーナーが多くダウンフォースが必要であるが、長い直線もありドラッグとのバランスが重要になる。 3カ所でフルブレーキングを求められるが、ブレーキ自体にはそれほど厳しくない。 俊敏なハンドリングが求められるが、トラクションも必要なため、サスペンション・セッティングの妥協点を見つけるのが難しい。 トップスピードは重要な要素なので、Fダクトを持つマクラーレンは競争力がある。

【タイヤ】 ブリヂストンはソフトとハードタイヤを持ち込む。 中高速の左右に連続するコーナーが多く、タイヤには厳しい。

【ピット戦略】 1ストップが基本。 フューエル・エフェクトが大きいサーキットなので、レース序盤は厳しい。 ストップ時間は、13.5秒+静止時間。 1周の距離が長いのでピット出口周辺でトラブルを抱えると、大きなタイムロスとなる。

【レース展望】 ここは選ばれたドライバーのみが勝てるサーキットである。 かつてはミハエル・シューマッハーが君臨し、最多の6勝を記録している。 優勝候補はアロンソ、ハミルトン、ベッテルの3人。 スパで驚異的な速さを持つライコネンが今回いないだけに、優勝争いは混沌としている。 レッドブルは第二セクターで圧倒的に速いが、第一・第三セクターでは不利。 逆にマクラーレンは第一・第三セクターで速いだろう。 トータルで見るとこの二台はほぼ互角で、予選でどちらが前に出るかで、勝敗は分かれそう。 特にレッドブルはトップスピード不足なので、マクラーレンに前に出られると苦しい。

【過去5回の優勝者】 2004 K.ライコネン<マクラーレン> 2005 K.ライコネン<マクラーレン> 2007 K.ライコネン<フェラーリ> 2008 F.マッサ<フェラーリ> 2009 K.ライコネン<フェラーリ>

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