いよいよマクラーレン・ホンダ始動
ついに待望のマクラーレン・ホンダが動き出す。マクラーレンは今日、金曜日に英国のシルバーストーンでおこなわれる撮影用のフィルミング・デーで暫定的なマシンではあるが、ホンダのパワーユニットを搭載したMP-4/29Hを走らせる。マシン名のHは当然ホンダのHである。
もちろんフィルミング・デーはデモ走行用のタイヤしか使えないし、走行距離も限られているのでパフォーマンスを計測することはできない。だが今年から導入された新しいパワーユニットは特別に複雑なので、この走行機会は貴重である。
ベンチ上ではうまく機能するパワーユニットも実際に走らせてみるとダメだった光景を我々は、今年のシーズン前テストでたくさん目にしてきた。
今回、マクラーレンがホンダ製パワーユニットを搭載して走らせることにより、エンジン、MGU-K、MGU-H、バッテリー、コントロールユニット、配線を含む電気系統の基本チェックをすることができる。
ここで問題を発生させておけば、シーズンの最終戦であるアブダビGP後におこなわれるテストまでに対応できる可能性が高まり、テストをより有効にできる可能性が高まる。
またこのデモ走行とアブダビテストで走らせることにより、来年用のMP-4/30の開発にとても有効な経験を積むことができる。これは来年のテストをぶっつけ本番で迎えるよりも、はるかに仕事をやりやすくしてくれる。
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