ようやく薄日の差したマクラーレン・ホンダ
ようやく苦しみ続けたマクラーレン・ホンダに明るさが戻ってきた。
FIAから1年目のシーズンである事も認められてペナルティなしで新しいパワーユニットの投入が認められたホンダ。彼らはもっとも期待が持てそうなこのハンガリーGPに新しい虎の子のパワーユニットを持ち込んだ。
フリー走行ではトラブルもなく、順調だったマクラーレン・ホンダだが、またも予選でトラブルが発生。バトンはQ1で、アロンソもQ2で脱落した。Q3進出も見えていただけに、これにはチームも落胆したことだろう。抜きにくいハンガロリンクでの予選順位はとても重要だったから。
だがレース後半に荒れたレースを、2人のベテランドライバーが見事にまとめて見せた。この日のマクラーレン・ホンダは、これまでとは見違えるような走りで、前を走るマシンとバトルができていた。
2台とも大きなトラブルもなく完走し、アロンソは今シーズン最高位の5位、バトンも8位となった。でも結果もよかったが、2台とも完走できたことが大きい。これまではそれすらも困難な状況だったのだから。
それでもマクラーレン・ホンダはまだまだ楽観できるような状況ではない。この次のスパとモンツァでは、期待ができない。この次にマクラーレン・ホンダが活躍するのはシンガポールGPとなるだろう。
だから2台とも入賞できたからといって安心できる状況でもない。彼らは今シーズン初めてフルパワーを使ってレースができた。ここからがマクラーレン・ホンダの開幕となる。そしてこの夏休み期間中にどれだけマシンとパワーユニットの開発を進めることができるのか、それがシーズン後半の活躍と来シーズンのマクラーレン・ホンダを占う事になる。
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