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2013 Rd.15 日本GP グロージャン 初勝利への長く遠い道のり

勝利に最も近づいた瞬間だった。グロージャンは最高の蹴り出しと加速で、前の三台を抜き、1コーナーをトップで駆け抜けた。 その後もいいペースでトップをキープしたが、ハードタイヤに変えてから少しバランスが狂い、ペースが少し落ちた。その為、充分なリードを作ることができずにベッテルとウェバーにコース上で抜かれてしまった。 確かにハードタイヤでのバランスはおかしかったかもしれない。だがそこを工夫してタイムを下げないように走れないと、勝てるようにならない。最高のマシンに乗って勝てるドライバーはたくさんいる。しかし少し劣るマシンに乗って勝てるドライバーは一握りである。だから一握りのドライバーだけがチャンピオンになれるのである。 韓国GPでミスをしてライコネンに抜かれたのも、日本GPでレッドブルに抜かれたのも同じである。苦しい状況の時にいかに対応して走ることができるかが勝者と敗者を決める、少しの差であり、大きな差である。グロージャンの初勝利への道はまだまだ、遠そうである。 ただロータスがレッドブルに対抗できる競争力があるわけでもないから、この結果は彼にとって素晴らしい3位である。この日、レッドブルに対抗できた唯一のドライバーが、グロージャンである。そのことは覚えておかなければならない。 関連記事:2013 Rd.14 韓国GP グロージャン失望の三位

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