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ゴーン氏 ドライバー変更の可能性を示唆

Renault-006-s 2016年よりF1のフルワークス参戦することを発表したルノーだが、2016年のドライバーラインアップに変更の可能性があることをCEOのカルロス・ゴーン氏が述べた。 旧ロータスはすでに2016年のドライバーをパストール・マルドナドとジョリオン・パーマーであると発表している。だがこの2人の契約はスポンサー絡みであることは周知の事実である。 一説によるとマルドナドはロータスに20億円程度の資金提供するスポンサーを持ち込んでいると見られている。彼の資金がなければ、ロータスは2015年シーズンを待たずにF1から去っていただろう。 ところがルノーが買収するとなると話は変わってくる。ルノーは旧ロータスのように資金的に苦労することはない。そうなると2人のドライバーを実力だけで選択することができる。 もっとも今となっては、トップクラスのドライバーはすでに契約済みであり、ワークスチームといえども獲得できない。 とはいえ、ワークスチームでの参戦にあたり、この2人のドライバーでは経験実績とも不足しているのは明らかである。本来であればフランス人ドライバーであるグロージャンは確保したかったのだが、彼は買収の時期が遅れているのを嫌気して、早々にハースと契約した。 彼は、ルノーが競争力を取り戻すのに3年はかかると述べている。来年用マシンの基本設計が終わっているので、来年のマシンにはあまり期待できないとなると、ドライバーを変更しないことも考えられる。 だがマシンの競争力を開発するには、優れたドライバーが必要不可欠である。マシン性能を完全に引き出すドライバーがいなければ、他のマシンとの比較もできないし、正確な比較ができなければ開発の方向性を明確にすることはできない。 ゴーン氏はルノーが資金をF1に投資するのかについては明言を避けた。ルノーとしても、投資する資金はない方良いし、投資する場合でも少ない金額にしたいはずである。 そう考えると来年はこの2人のドライバーで走らせておいて、2017年にドライバーを刷新することも考えられる。そしてパフォーマンスがあまりにも悪ければ、シーズン途中でのドライバー交代もありえるだろう。