2013 Rd.16 インドGP観戦ガイド
【インドGP観戦ガイド】
【開催国概要】
開催国:インド共和国
首都:ニューデリー
地理:南アジアに位置する連邦共和国
人口:1,198,002千人(世界2位)
GDP:約100兆円(世界第11位)
公用語:ヒンドゥー語、英語
通貨:ルピー
【サーキット】
ブッド国際サーキット
コース全長:5.125km 周回数:60周 レース距離:307.249km
コーナー数:16 平均速度:210km/h
PP位置:トラック左側
PPタイム:1分24秒178(S.ベッテル レッドブル 2011)
ファステストラップ:1分27秒249(S.ベッテル レッドブル 2011)
今年で3回目となるインドGP。セクター1は直線と低速コーナーを組み合わせてあり、セクター2と3は中高速コーナーが多いテクニカルなコースである。合計16のコーナーがあり、最高で8%~10%程度の勾配があり、アップダウンが大きく、ドライビングは難しい。
オーバーテイクポイントはターン1の飛び込みとバックストレート。名物コーナーは右回りに回り込むターン10と11であり、ここは高速ヘアピンとも呼べるユニークなコーナーである。トルコのターン10と違い奥になるほど、Rがきつくなる。レコードライン以外はとても埃っぽく、タイムロスが多い。
【エンジン】
長い直線が3本あり、エンジンパワーがあるマシンは有利。ただし低速コーナーからの立ち上がりも4カ所あり、低速トルクのあるエンジンも競争力がある。
エンジン全開率:70%(平均)
燃料搭載量:161Kg 燃料消費量:2.65Kg/LAP
フューエル・エフェクト:0.35秒/10Kg(やや高め)
最高速度:323Km(DRS ON)、310Km(DRS OFF)
【シャシー】
基本的にダウンフォースが必要なサーキット。サーキットの前半部分と後半部分で求められる特性が違うので、セットアップの妥協点を見つけるのが難しい。特にターン3での立ち上がりがバックストレートでの直線スピードとタイムに影響が大きいので、ギア比を高めにするか低めにするかは、予選を重視するか、決勝を重視するかで別れるだろう。
低速からの立ち上がりを考えると、足回りを柔らかくしたいが、後半のテクニカルな部分では車高を安定させたいので、固くしたい。ブレーキへの負荷は平均レベル。
【DRS】
インドGPでは、DRSの検知ポイントが二カ所設置される。
最初の検出ポイントはターン3の16m手前で、ターン3立ち上がり350m後のバックストレートでの使用が可能になる。こちらの方が距離が長いので、オーバーテイクが多く見られるかもしれない。
二つ目の検出ポイントはターン15の10m後にあり、ターン16立ち上がり36mから使用可能。メインストレートでオーバーテイクが可能になる。
【タイヤ】
ピレリはソフト(黄)とミディアム(白)を持ち込む。
昨年は保守的なソフトとミディアムで1ストップだったので、今年は柔らかいタイヤを持ち込み、マルチストップをさせるのが狙い。タイヤへの負荷はシルバーストーンとほぼ同じで、鈴鹿の80%程度。高い気温はソフトタイヤにはあうが、気温が低いとグレイニングに悩まされる。
高温になるとブリスター(特にタイヤショルダー部分)が懸念される。その為、キャンバー角度は少なめにせざるを得ない。高速のターン10と11が右回りなので、左のフロントタイヤが痛められ、タイヤ交換の時期を決める要因の一つになる。二種類のタイヤのタイム差は0.7秒程度と予想される。コースのレイアウト上、左のフロントタイヤがタイヤ交換時期の鍵を握る。低速からの立ち上がりが4カ所あり、リアタイヤにも要注意。
【天気予報】
天気は安定している予報だが気温は高め。
気温は30度前後で、路面温度は40度に届きそう。
【ピット戦略】
2ストップが基本となる。
トップ10ドライバーは予選で使用したソフトタイヤでスタート。最初のストップが15周前後で、二回目が36周前後と予想さる。
決勝レース途中から路面コンディションが劇的に変化するので、レースではラップタイムを見ながら臨機応変に対応しなければならない。
ロスタム:18秒+制止時間
【セーフティカー】
過去二回ではセーフティカーは登場していない。
【レース展望】
過去二回で二連勝のベッテルが優勝の最有力候補。
アロンソは昨年2位、2011年には3位と連続表彰台。
バトンは2011年に2位、昨年はウェバーが3位になっている。
【過去5年間の優勝者】
2011 S.ベッテル<レッドブル>
2012 S.ベッテル<レッドブル>
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