テストからわかった五つのこと 1 フェラーリは進化した
バルセロナでのシーズン前のテストも終了し、いよいよ来週からGPが開幕する。
テストでわかったことから今シーズンを占ってみよう。
まず最初はフェラーリである。
フェラーリは今シーズン、マシンのコンセプトを大幅に変更してきた。
フロントノーズを短くし、フロントサスペンションをプルロッドから標準的なプッシュロッドに変更。PUも改良されてきている。
大幅にマシンコンセプトを変更した場合、失敗することも多いのだが、今年のフェラーリは期待できそうである。
実際それはタイムにもあらわれている。テストでの最速タイムは二台のフェラーリが記録した。もちろんテストでのタイムで正確な競争力をはかることはできない。搭載している燃料も違えばエンジンのモードも違う。
だがほぼメルセデスとフェラーリが同時に走行している場面のタイムを見るととても接近している。
また昨年苦労した硬いタイヤを使いこなせない部分も改善されている。
さらにはこれも昨年の弱点だった1周のタイムアタックもいい感じである。
ライコネンも次のように述べている。
「大きなステップはした。それで十分かって?それは開幕戦にならないとわからないな」
これらの点を見る限り、フェラーリは確実にメルセデスとの差を縮めているといえる。
では最大のライバルであるメルセデスはどうであろうか?
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