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マクラーレンはマグヌッセンを起用すべき

ケビン・マグヌッセンのマクラーレン入りが噂されている。マクラーレンは彼と契約するのであろうか? まずチームのセルジオ・ペレスの評価は余り高くない。彼は予選結果ではバトンに勝っている(17戦で9勝)が、ポイント数では半分(65点対30点)である。バトンは世界最高のドライバーとは見なされていない。彼はマクラーレンの在籍中58レースでハミルトンに予選で勝ったのはわずかに14回である。そのバトンに予選で互角で、結果を残せていないのでは評価が低いのも仕方がない。元々昨年のペレスの表彰台は、作戦によるところが多く、彼が実力で能力を示したわけではない。 またペナルティも多いし、彼の態度も好ましく思われていない。しかも彼はTELMEXとの関係も悪化させて、支持を失いつつある。元々、ペレスはロン・デニスがハミルトンのメルセデス移籍後、短期間で契約しており、ウィットマーシュにとって彼を失うことは問題がない。 マクラーレンも資金的には苦しい。ボーダフォンの代わりのスポンサーと交渉中の彼らは、取り引きがまとまればマグヌッセンを選ぶだろう。取り引きがまとまらない場合はペレスの残留もあり得るが、状況はかなり難しい。ただマクラーレンも経験がないマグヌッセンを起用することにリスクを感じている。ハミルトンも未経験でF1にデビューしたが、当時はテストが可能だった。 その為、彼らのドライバーラインアップの発表は当分先になりそうである。ペレスはもし来年残留してもマクラーレンにとって彼は2015年に走らせるドライバーではないので、次の移籍先を探した方がいいが、TELMEXの支援がなくなってしまっては彼の将来は明るくない。 バトンはペレスの残留をのぞんでいる。バトンはペレスを全く驚異に感じていない。今でもマクラーレンはバトン中心で動いており、それは彼の地位を保証し、ホンダエンジンを獲得する2015年の契約を有利に進められる。例えアロンソが来たとしてもである。マクラーレンはアロンソを2015年に迎えようと努力を続けている。 来年、マグヌッセンを走らせれて結果が良ければ、アロンソとペアを組ませればいいし、そうでなければバトンと組ませればいい。 来年、F1は大きな規約変更を迎える。だから新人ドライバーには厳しくて、ベテランドライバーに有利と言われるが、私はそうは思わない。なぜなら新しいドライバーは新しいテクノロジーに比較的すぐに馴染む。なぜなら彼らには過去のF1経験がないのだから、マシンが大きく代わったことは不利にはならない。逆に経験がある方が修正するのに時間がかかる場合もある。もちろんこれはドライバーにもよる。結局、いつの時代もいいドライバーは速いわけで、それは来年も変わらない事実である。 確かに来年はエンジンのレギュレーションが大きく変わるのだが、ドライバーの仕事はそれほど変化しない。パワープラントの制御は基本的にEMUがするわけで、ドライバーは速く正確に走ることが求められる。それは過去も未来も同じである。 だからマクラーレンはマグヌッセンにチャンスを与えるべきだろう。今のF1は新しいヒーローを求めている。彼とリカルドがコース上でバトルすれば素晴らしい。新しいスターの誕生がベッテルが5連覇しても、ファンを満足させるに違いない。

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