マクラーレン・ホンダのドライバーであるイギリス人のジェンソン・バトンは2017年シーズンはF1ドライバーとしての活動を休止すると発表した。これにともない来シーズンは予想通りフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンのコンビになることも発表された。
ジェンソン・バトンはこれがF1からの引退でないことを強調している。彼は来年、マクラーレン・ホンダのリザーブ・ドライバー兼開発ドライバーとして活動する。また彼は2018年シーズンにF1ドライバーとして復活する可能性があることを認めた。
これはマクラーレン・ホンダを率いるロン・デニスの考え抜かれた戦略である。この契約によりアロンソがもし来シーズン限りで引退した場合、2018年にバトンを復活させられる。またバンドーンが期待したように活躍できなければ、ここでもバトンに復活の可能性がでてくる。
そしてアロンソが引退せず、バンドーンも期待通りに活躍した場合は、アクシデントに備えて2018年もバトンをリザーブ・ドライバーとして確保できる。
バトンが他のF1チームへの移籍を望まなかった理由の一つは、彼も言うように競争力のないマシンには乗りたくないからである。またこれだけチーム側にとって有利な条件を獲得している以上、バトンにはそれなりの報酬が支払われていると思われる。
バトンは来シーズンはWECにもスーパーGTにも参戦しないようなのだが、もし2018年もマクラーレン・ホンダで復活の可能性がなければ、他のカテゴリーで活動できるオプションも含まれているかもしれない。