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可夢偉の契約発表が遅れている理由

可夢偉がケータハムで決定と書いておきながら、正式発表がないと思っているみなさん。発表が遅れるには当然、遅れる理由があります。   可夢偉が単純に実力だけで評価されて、お金をもらってF1をドライブするのであれば、それほど難しくはありません。だが今の可夢偉はそうではありません。ある程度のスポンサーを持ち込んで乗ることになります。 現在、可夢偉が持ち込むと言われている金額はスポンサーも含めて9億円と言われています。バン・デル・ガルデが15億円でエリクソンが13億円を持ち込み可能と言われています。金額だけ見ると可夢偉は負けていますが、チームとしては経験のあるドライバーを乗せたい。だから可夢偉は粘っているわけです。さらにリザーブドライバーに有力と言われているフライスが6億円を持ち込む。残念ながらコバライネンはスポンサーがないのでこの時点でアウトです。 つまり可夢偉がケータハムと正式に契約するには、他のドライバーとの契約が決まり、持ち込むスポンサーとの契約が決まり、さらにドライバー個人の細かい契約条項が決定した後になります。 現在、ケータハムはレースドライバーに可夢偉とエリクソン、リザーブドライバーにフライスを考えているようです。普通考えるとリザーブドライバーになるために、6億円も払うのは常軌を逸しています。だが彼の存在がないと可夢偉はバン・デル・ガルデに負けてしまいます。可夢偉の契約はフライスとセットであると考えれば、わかりやすいと思います。可夢偉とフライスの持ち込み金額を合計するとバン・デル・ガルデと同じ金額になります。ですから他の2人、特にフライスとの契約が決まらないと、チームも可夢偉も動きようがありません。 これらを短期間で決めるのは、難しい交渉になります。当然、この間にも他のドライバーがより大きなお金を持ち込んで、大逆転を狙っている可能性もあります。裏付けのない資金やスポンサーを持ち込んで、無理矢理乗ろうとするドライバーもいます。 通常であれば、そのような胡散臭い話にチームは興味を示しませんが、お金がないとそういう話も実現可能ではと希望的観測を持ち、交渉してしまいます。昨年、ロータスが実態のはっきりしないクアンタムと交渉を続けたのは、その一例です。 そういう話はほとんど実現しません。でも通常チームに支払うのは分割ですから、最初の1回目だけ支払って後は払わない場合もあります。シーズン途中に首になるドライバーはこのケースが多いのです。 ケータハムが可夢偉を乗せたがっているのは間違いありません。だがF1の世界は契約書にサインして、正式発表されないと、何があっても不思議ではありません。 早く可夢偉がドライバーに決まったとのニュースを聞きたいとは思いますが、正式発表にはもう少し時間がかかるかもしれません。

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