モナコGPのハミルトンはなんと予選Q2でまさかの脱落。予選13位に沈んだ。コース上での追い抜きがほぼ絶望的なコースレイアウトを考えると10位でフィニッシュできればいいと思われていた。
だが遅い車に阻まれながらもハミルトンは粘り強く走りきり、7位でフィニッシュしたこれは予選順位を考えれば、優勝にも匹敵する素晴らしい結果である。今回獲得したポイントは必ずシーズン終盤に活きてくる。ベッテルがパワーユニットの部品を複数回交換しているが、ハミルトンは今のところ予定外のことは何もない。
シーズンが進むにつれベッテルがパワーユニット交換でスタート順位を下げる場面が来る可能性は大きい。まだ今シーズンは15レースも残っているのである。
それよりも心配なのは、ハミルトンがタイヤの温度を上げられなかったことである。そのためハミルトンは必要なグリップを得られず予選で失速することになった。以前にもあったのだがボッタスはタイヤに熱を入れられるのに、ハミルトンはできない。
とても不思議な現象である。ハミルトンは多少タイヤのグリップがなくても攻められるドライバーである。だからハミルトンがタイヤの温度が上がりすぎるならわかるのだが。この問題を解決できないとハミルトンのチャンピオン争いは苦しくなるだろう。