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ホンダはマクラーレンへ資金提供するのか?

ドイツの 「Auto Motor und Sport」 誌のミハエル・シュミット氏によると、メインスポンサーのボーダフォンを失ったマクラーレンがホンダから年間1億ユーロ(約136億円)の提供を受けると報じている。だがこれは信憑性があるのであろうか?   ホンダは株式市場に株式を公開している企業である。その株式公開企業であるホンダがイギリスの中小企業であるマクラーレンに資金提供することは極めて疑わしい。ホンダがマクラーレンに資金を提供するのであれば、何らかの理由が必要である。理由もなしに株主のお金を外部の企業に提供することなどあってはならない。ヘタをすれば株主から訴えられる可能性もある。だからホンダがマクラーレンへ株式の移転を伴わない資金提供をすることはない。 もちろんマクラーレンの技術を購入する等の正当な理由があれば問題はないが、100億円を超える支出を正当化する技術は簡単には見つからない。マクラーレンが全身ホンダカラーをまとえば広告宣伝費で処理出来ないこともないが、その可能性はほとんどない。 それに100億円以上のお金をマクラーレンに投入するなら、自分達でチームを運営する方がいい。もちろん前回のF1参戦でホンダはチーム運営に失敗しているので、もう二度と自分のチームなんて持たないという気持ちなのはわかるが、今のままだとマクラーレンがチャンピオンを獲得してもそれはマクラーレンの功績である。ホンダは技術開発と人材育成という目的が達成できるかもしれないが、ホンダのブランド価値は上がらない。そんな状態でホンダがマクラーレンに資金提供するのはかなり疑問である。 この報道が事実だとするとホンダは何の見返りもなしに、マクラーレンへ資金提供することになる。そんなことをホンダがするだろうか。それができるならスーパーアグリが苦しんでいた時に資金提供していただろう。 ただしマクラーレンが資金的に貧しており株式を譲り渡すというならば、それは可能性があるだろう。 だが現時点でマクラーレンはそこまで資金的に困っていないと思われる。 もしマクラーレンがアースカラーをまとって開幕戦に現れたなら驚きである。 だがチームのブランド価値に極めてこだわるロン・デニスがこのカラーリングを許すとは思えないが。(もちろんこれは冗談である)

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