F1 ニュース&コラム Passion

ハミルトン チャンピオン争いで加速

有利と見られたモンツァで完勝したメルセデス。と言われれば簡単そうに見えるが、大雨の予選もあり、そんなに簡単な週末ではなかった。予選は降雨により長時間の中断を挟む波乱含みの予選であったが、そんなに不確定な状況ですらハミルトンには関係なかった。
 
予選では1秒以上の大差を2位以下につけてポールポジションを獲得。そのままスタートから逃げ出し、タイヤ交換時に一時的に順位を落としたが、タイヤ交換が終わるとそのまま逃げ切り。難しい雨の予選でライバルを圧倒するハミルトン。チャンピオンシップでもベッテルを逆転し、4回目のチャンピオンも見えてきた。
 
ボッタスも予選ではハミルトンに後れを取り6位。レッドブル二台ののペナルティで4位からスタートできたのは幸運だった。レースでは有り余るメルセデスパワーを活かし、3周目に2位に上がり、これでゲームオーバー。メルセデスのワンツーフィニッシュが出来上がってしまった。
 
しかもレース終了時の3位のベッテルとの差は30秒もあった。最近はトップを走ってもタイヤをいたわりながら走るのでこれほどの大差をつけて優勝することはない。それだけメルセデスのパフォーマンスが頭抜けていた。
 
これでハミルトンは今シーズン初めて連勝したドライバーになった。そして初めてチャンピオン争いで単独トップにたった。次のシンガポールはフェラーリ有利だが、それ以降のレースでメルセデスが苦手とするコースはない。ハミルトンのチャンピオン獲得は現実味を帯びてきた。