フェルスタッペンの勝利への道はスタートにあった。決勝スタート前にすこし雨が降り、路面は所々濡れている状態だった。偶然にもメルセデスの二台のグリッド上は乾いており、レッドブルの二台のグリッド上は少しだけウエットパッチが残っていた。そのためスタートのリプレイを見るとメルセデスは二台はいいスタートを切っている。
そのためボッタスはリカルドを抜き、フェルスタッペンにもオーバーテイクを仕掛けた。だが今回のフェルスタッペンはボッタスと接触するともなく、ギリギリのバトルを制して2位をキープ。これが勝利への道につながる。
それにしても最近のレッドブルは速い。夏休み明けから続々アップデートパーツを投入し続けて車体側の性能はメルセデスやフェラーリに匹敵すると見られる。ルノーのパワーユニットを使っていることを考えると、そのパフォーマンスには驚きである。
マレーシアではフェラーリの不運とメルセデスの不調に助けられたが、その実力は本物である。実際レース中でもフェルスタッペンはハミルトンより0.4〜0.5秒速く追い抜いた後は付け入る隙を与えなかった。