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違いを見せつけたチャンピオン ブラジルGP観戦記

その最強のチームメイト ハミルトンはこのレースでも見せてくれた。珍しい予選でのミスで最後尾スタートになったハミルトンの代わりにボッタスが主役にならなければならないのだが、このレースでも主役はハミルトンだった。
 
彼が予選であれほどイージーなミスをするのにも驚いたので、でっきりマシンのどこかにトラブルがあったとばかり思っていたが、実際にはハミルトンのミスだった。
 
それでもハミルトンは最後尾からスタートし、追い抜きやすいコースレイアウトも味方にして、ドンドン順位を挽回した。新しいパワーユニットを積んでいた、残り2レースなのでマイレージを気にしなくてよかったことも幸いした。
 
レース中盤にセーフティカーが入っていればハミルトンの逆転優勝の可能性すらあった。最後にはタイヤがダメになり表彰台はかなわなかったが、素晴らしい走りだった。
 
F-1にいるドライバーは調子がいい時に速いのは当たり前である。だからこそどのレースでもぶれることなく速さを見せて、常に入賞することが重要となる。そこがただ速いだけのドライバーと何回もチャンピオンをとるドライバーの違いである。そういう意味では今のF-1ではハミルトン、ベッテル、アロンソの3人は別格であると言える。この3人はマシンの状況がどうあれ、常にそのマシンから最高のパフォーマンスを引き出す力がある。
 
だからこそ彼らは複数回チャンピオンになることが可能なのである。