フェラーリ 最高速に課題あり
フェラーリはF14Tが最高速度が不足しており、その部分が開発の最優先課題だと認めた。
フェラーリのデザイナーであるシモーネ・レスタは、今年の開幕戦であるオーストラリアGPのデータから、最高速に問題があったと結論づけた。
「我々の信頼性には大きな問題はない。だがパワーユニットに関してはよくない。それはカスタマーチームも同様だ」
「メルボルンでは、コーナーリング速度に関してはF14Tは良かった」
「しかし最高速度が伸びないので、追い抜きが難しい」
アロンソはオーストラリアGPでフォースインディアのヒュルケンベルグに何周にもわたって抑え込まれた。
この現象は彼らのパワーユニット全体から出力されるパワーがメルセデスよりも少ないことを表している。
今年のパワーユニットはターボを含めたエンジン、ターボの回転から回収するMGU-H、ブレーキング時に回収するMGU-K(昨年までのKERS)の三カ所からエネルギーを得ることができる。特にMGU-Hに関しては回収量に制限がないので、ここから多くのエネルギーを回収できるかが勝負のポイントである。
この部分においてメルセデスは一歩も二歩もライバルを引き離している。フェラーリはMGU-Hに関してはまだまだ課題が多いようである。
今週末に開催されるマレーシアGPの舞台となる、セパンインターナショナルサーキットは二本の長いストレートがある。上位グリッドからスタートできないと、フェラーリは今回も苦戦するだろう。
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