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2014 Rd.3 バーレーンGP 観戦記1 メルセデス チームオーダーなしのバトル

234847532-45222642014-s バーレーンGPのハミルトンとロズベルグの走りは、異次元の走りであった。そしてバーレーンGPでは珍しいセーフティカー(以下SCと略)が登場してレースは急展開するのだが、その話は後にしよう。 ハミルトンとロズベルグは今年から開始された新しいルールである、Q2最速タイムを記録したタイヤでスタートした。これは今年からQ3に進出した場合、追加で1セットのオプションタイヤが配布されるためである。 スタート直後から激しいバトルを繰り広げたこの2人。だが第二スティントで2人の選択は別れた。ハミルトンはオプションからオプションという予想通りの作戦。だがロズベルグはオプションからプライムへタイヤを交換した。 レース前の予想では、2ストップと3ストップでタイムに大きな差がなく、結果的に上位陣では2ストップ勢が多かった。オプションとプライムではタイム差が1秒以上あるので、メインに使用するのはオプションタイヤというのが予想であり、プライムは最後のスティントで短い距離で使いたかった。だがロズベルグが第2スティントでどうしてプライムを履いたのであろうか? 一つはコース上で抜くのが難しいので、最後に新品のソフトを履いて、ミディアムを履くハミルトンをオーバーテイクすることを期待したのが一つの理由である。そしてチームがハミルトンとロズベルグの2人がレース中、バトルを続けて接触するのを好まなかったので、意図的に2人の作戦を変えたのがもう一つの理由である。 ただこの選択でどちらが有利になるのかは、終わってみなければわからなかったのだが、予想外のSCが登場しレースは急展開する。SCが登場した直後に、メルセデスの2台は続けてタイヤ交換。当然、ハミルトンは新品のミディアムで、ロズベルグは新品のソフトタイヤである。本当であれば7秒ほどのリードを持ったまま1秒以上遅いミディアムに履き替える予定だったハミルトンは、これでいきなり不利な状況に陥ってしまった。 しかもセーフティーカーは退場するまでに長い距離を走り、残り10周でレースが再開した。差が事実上ゼロで再スタートしたハミルトンは、ロズベルグに攻め立てられる。何度も抜かれ、これで勝負あったと思われたのだが、その度に抜き返しトップをキープ。 路面温度が下がり、路面状態が改善しててオプションタイヤの優位性が落ちたことも、ハミルトンには有利に働いた。その為、二つのタイヤのタイム差は予選ほど大きくななかった。 ロズベルグがハミルトンを抜くならばタイヤがフレッシュで、ハミルトンのミディアムが温まらないSC退場直後のラップで抜き去らなければならなかった。だがハミルトンはそこを我慢して防ぎきった。この走りは見事である。 この2人のバトルは非常に激しかったのだが、大きな接触もせずに2台ともレースを終えることができた。もっともハミルトンはロズベルグにスペースを残さない場面もあり、ロズベルグが接触を避けようとしなければ、2台ともレースが完走できなかった可能性もあった。 今回は悔しさを押し殺したロズベルグが我慢したからよかったものの、今後もこの2人のバトルが続くと予想されるだけに、再びバトルが繰り広げられて、接触する可能性がないとはいいきれない。 今回はロズベルグの対応が紳士的だったので、大きな問題にならなかったのだが、今後は問題が発生する可能性が大である。特に今回はロズベルグが一方的に引いた感じが強いので、この2人の関係は微妙にならざるを得ない。 だがメルセデスがチームオーダーを出さなかったことは驚きでもあった。だがそれはこのスポーツのためにはいいことである。

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