2014 Rd.3 バーレーンGP 観戦記2 メルセデス驚異の速さ
バーレーンGPでメルセデスAMGがその秘めた真の実力を我々に披露した。
SC退出後のメルセデスの走りは圧倒的であった。2人のドライバーがあまりにも激しく攻めるので、彼らはその本当の実力を公開することになった。
残り11周で再開したレース。フィニッシュした時にはこの2台と3位以下のマシンとの間にはなんと24秒もの差が開いていた。平均すると1周あたり約2秒の大差である。
セーフティーカーが出ていたので、燃費的な問題もなく残り10周でタイヤの心配もない状態だけに、これはかなり正確にメルセデスの実力を表していると見ていいだろう。
実は第1戦も第2戦もメルセデスは本当の実力を示すことなく、勝利した。その際でも1周1秒以上の実力差があると思われていたのだが、今回のタイムは想像を絶するタイム差である。
昨年までのレッドブルもライバルに差をつけていたが、ここまでの大差はなかった。
それだけにライバルチームのエンジニアリングチームは頭を抱えているかもしれない。彼らの予想以上のタイム差があったので、これを縮めるのは時間が必要である。
今までは、メルセデスとライバルは1ヶ月の差があると思われていたが、これは3ヶ月から6ヶ月ほどの差があるくらいのタイム差である。
できればメルセデスチームはこのタイム差を隠したままヨーロッパラウンドに向かいたかったのだろうが、ライバル達はさらにマシンの開発を加速させなければならない。
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