
パワーサーキットで燃費に厳しいバーレーンでレッドブルのレースは難しかった。
予選でダウンシフトの問題が発生し、Q2で敗退したベッテルはレース中にもDRSが使えないトラブルが発生。それを解決した後もパワーダウンに見舞われて、リカルドを先に行かせなくてはならず、なんとか6位でレースを終えた。それでもポイントを獲得できたのだからまだよかったのかもしれない。マクラーレンは2台ともリタイヤだったからである。
開幕戦で失格になりまだ無得点だったリカルドは3位のペレスを追い上げたが、抜くことはできずに4位で今シーズンの初入賞。あと1周あれば逆転は可能だった。スタートでのグリッド降格ペナルティがなければ、表彰台は可能だったかもしれないが、パワーサーキットで4位は悪くない結果である。
しかもリカルドは予選Q1でミディアムを履いた3人のドライバーのうちの一人である。他の二人はメルセデスの二台であるから、リカルドとレッドブルがこの得意としないサーキットでよく健闘していることがよくわかる。リカルドはQ3でも二台のメルセデスに次いで予選三位であった。残念ながらマレーシアGPでのペナルティで10グリッド降格だったのだが、内容は着実に改善している。
特に彼らが見せたコーナーで追い抜きは、レッドブルの潜在能力の高さを示しており、後はルノー次第である。そしてルノーも着々と改善してきており、サーキットによってはメルセデスと戦える日が来るのも近いかもしれない。