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ハミルトンが自身初の4連勝を遂げた。金曜日までは絶好調だったハミルトン。だが土曜日になり様子が変わった。
予選ではQ1、Q2共にニコ・ロズベルグに先行される難しい展開。なんとかQ3で逆転したがレースではどうなるか、わからなかった。
スタートで前に出ることに成功したハミルトンは、第一スティントと第2スティントでは主導権を握ることができた。だがハードタイヤに交換した第3スティントでは、ロズベルグの猛追を許してしまう。
今回、ピレリは固い二種類のタイヤ、ミディアムとハードを持ち込んだが、タイヤを温めるのに苦労した。これだけ快晴で気温も高く、サーキットはタイヤへの入力が高いにも関わらずである。
ハミルトンもペースをコントロールしたらタイヤの温度が下がり、タイムが落ちてしまう場面もあった。ハミルトンとロズベルグの差は1秒以内になることも2回ほどあったので、ハミルトンに余裕があったとは思えない。
だがこのサーキットはDRSがあっても追い抜きが難しい。このレースでもチームメイトがバトルした場合、よほどタイヤの状態に違いがないと追い抜きはできなかった。
だからニコがあと数周あれば追い抜けたと発言しているが、何周あっても抜くのは難しかっただろう。
ニコがこれで4連続2位である。ハミルトンをチームメイトにすることは誰にとっても容易ではない。ルーキーの年にアロンソを慌てさせたのはこのハミルトンである。ハミルトンはグリッドの誰よりも速いドライバーである。しかも路面コンディションが難しくなればなるほど、その真価を発揮してくる。
ハミルトンは新人の時から成長し、進化している。かつてのように速いだけのドライバーではなく、コントロールしたレースができるようになった。彼を倒すのは容易ではない。
カナダGPはハミルトンが最も得意とするサーキットである。だからニコは次のモナコで絶対に勝たなければならない。ここは特殊なサーキットで勝つチャンスがあるだろう。当然、ポールポジションが必要になる。ハミルトンに勝ってポールを取るのは容易ではない。だがここで勝てなければ、彼のチャンピオンへの希望は難しくなる。