2014 Rd.5 スペインGP観戦記 ベッテル復調の兆し
今回もメルセデスに独走を許したレッドブルだが、少し光が差してきた。
これまでドライバビリティに問題を抱えていたベッテルだが、3ストップでタイヤの状態がよかったとはいえ、今シーズン初のファステストラップを記録。
これはメルセデスがレース終盤に流したからの結果ではない。メルセデスの2台は最終ラップまで攻め続けていたので、価値のあるファステストラップである。
これまでのベッテルはブレーキング時のマシンの挙動に馴染めずにいた。今年はパワーユニットが変更され、KERSの回生量が増えモーターの抵抗が増え、ブレーキバイワイヤーが採用され、ブローディヒューザーが禁止された。
これだけの変更が一度におこなわれ、しかもレッドブルはルノーのトラブルに掛かりきっりで、マシン側の問題を解決するのが遅れてしまった。だがようやく進歩が見られてきた。
チームメイトのリカルドが3位表彰台で、またチームメイトに後れを取ったベッテルであるが、光明は見えてきた。まだまだメルセデスとの差は大きいが、4年連続チャンピオンの逆襲は間近である。
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