2014 Rd.5 スペインGP観戦記 落胆のマクラーレン
スペインGPに多くのアップデートを持ち込まなかったマクラーレン。彼らは3レース連続で入賞を逃してしまった。
それでも金曜日のFP1はバトンが2位タイムで好調さを見せたのだが、午後のFP2では後退。予選でバトンはトップ10に入ることはできたが、レースでは11位。マグヌッセンは12位と入賞を逃してしまう。
今年のマクラーレンは気温の変化にとても敏感になっている。つまりタイヤの温度管理がうまくできていないということである。これは非常に難しい状況を作り出す。
タイヤ温度が敏感になるとマシンからコンスタントなタイムを出すのが難しい。レーススタート時とゴール時では、温度が変化することは特に珍しいことではない。
しかも通常多くのアップデート持ち込むスペインGPに、持ち込めないマクラーレン。いつもの彼ららしくない。ロン・デニスが復帰して時間がないので、組織が混乱しているのであろうか。それともここ数年、有力な人材が流出しチーム力が落ちているのだろうか。昨年の不振も記憶に新しい。
メルセデスのパワーユニットを使用してエンジンには問題がないマクラーレン。となると原因は車体側にあるのは明白である。彼らは問題点は把握しており、この数戦で解決できると自信を見せている。だが当然、その時にはライバルも先へ進んでいる。
実際、スペインGPでは各チームが多くのアップデートパーツを持ち込んだが、相対的なポジションには、ほとんど変化が見られなかった。
そう考えると、彼らの上位復帰はまだまだ時間が必要である。
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