
アップデート持ち込んだケータハムだったが、効果はほとんどなく、可夢偉は苦しい戦いを強いられた。
フリー走行でアップデートパーツを試した可夢偉だったが、全くグリップが得られず土曜日のFP3では、元に戻した。だがチーム側はデータの数値的には新しいパーツの方がいいということで、予選は新しいパーツを装着したが改善は見られず、それでも攻めた可夢偉はミスをしてエリクソンより遅いタイムに終わった。
レースでは最初のスティントを23周まで延ばし、2セット目のミディアムタイヤではマシンのバランスも良く、ビアンキに迫ることができた。だが34周目の1コーナーでフロントブレーキにトラブルが発生し、コースアウト。からくもクラッシュは免れたが、このレースでリタイヤした2台のうちの1台になってしまった。
今回、ケータハムはアップデートパーツを持ち込んだのだが、なぜか効果がなく可夢偉はグリップ不足に悩まされた。普通、アップデートしたらダウンフォースが増えてグリップが増える。これがケーハムの実力と言えば、それまでなのだが。
開幕前から心配されたケータハムのチーム力であるが、今のところ心配が当たってしまっている。
今回のリタイヤはわずかに2台。これだけ各車の信頼性が上がってくると、今後可夢偉が12位になるのは、かなり難易度が高くなってしまった。だがそれを実現しないとマルシアをコンストラクターズランキングで上回れない。
可夢偉は自分ができることは全てやってはいるが、ドライバー1人ができることは限られている。
可夢偉の苦しい戦いはまだまだ続く。