F1 ニュース&コラム Passion

2008年レギュレーション解説

全国のF1ファンの皆さん、こんにちは。 ご無沙汰していました、仙太郎です。 いよいよ、今シーズンの開幕まで一ヶ月を切りました。 いつもシーズンが終わると次の開幕まで長いななどと思うのですが、開幕間近になると本当に早く感じてしまいます。 さて今回は、新シーズンで変更された主なレギュレーションに関して、述べさせていただきます。 【ECU標準化】 ECUとはエンジンやギアボックスなどをコントロールするコンピュータことです。 導入初期の頃は、エンジンだけをコントロールしていましたが、今やマシンのほぼ全てをつかさどるまで進化してきました。 このプログラムが、基本的には共通化されることになります。 基本的にはと言ったのは、プログラム内容自体は各チームで変更が可能です。 それは、細かいプログラムが修正できなければ、個々のエンジンに合わなくなり、エンジンが動かない危険もあります。 1月の時点では調整不足からか突然エンジンが停止するトラブルなども発生しているようなので、このECUでレースの結果が左右されないことを望みます。 もう一つの心配がバグです。 プログラムには必ずバグが存在します。 プログラムのバグによって、エンジンが止まる可能性もゼロとは言えません。 そのバグによってチャンピオンシップが左右されることだけは、ないようにして欲しいと思います。 この共通ECU導入により、トラクションコントロールも禁止されます。 トラクションコントロール自体は、以前にも禁止されようとしましたが、膨大なECUプログラムの全てを検証することは実質難しく、FIAはそれを断念した経緯があります。 今回の標準ECU導入には、膨大なプログラムの中に、トラクションコントロールのプログラムを隠されないようにする意図が働いていると思われます。 トラクションコントロール禁止の影響については、次項で述べさせていただきます。 【トラクションコントロール禁止】 大きく報道されているトラクションコントロールの禁止ですが、トップドライバーにおいては、あまり影響がでないと思っています。 なぜならトップドライバーは皆、抜群にアクセルワークがうまいですし、実際トラクションコントロールを切って予選アタックをし、ベストタイムを記録したドライバーもいました。 また、F1のトラクションコントロールは市販車のシステムとは違う思想で作られています。 市販車のトラクションコントロールは、滑らせないように作られていますが、F1のそれはある程度リアタイヤが滑るように作られています。 そうしないとF1マシンは曲がらないからです。 車載カメラを見ているとわかるのですが、ドライバーたちはタイトなカーブでもステアリングを回す角度はせいぜい90度くらいです。 それは、彼らがステアリングをマシンが姿勢を変化させるきっかけとして使っており、もっぱらリアタイヤを滑らせてマシンの向きを変えているからです。 だから、F1はトラクションコントロールがついていてもスピンするのです。 ライコネン、アロンソ、ハミルトン辺りは全然問題ないでしょう。 バトンも大丈夫でしょうね。 それ以下のドライバーは苦労するかもしれません。 しかし、これには例外が二つあります。 一つは雨です。 レイン・コンディションではトラクションコントロールがないことは決定的な影響を与えることになるでしょう。 少なくとも昨年の富士の様なコンディションでは、レースすることは難しいでしょう。 ただ、条件はみみんな同じですから、問題はないでしょう。 もう一つはスタートです。 今までは、大きな波乱の少ないスタートが多かったのですがこれからは、そうもいかないでしょう。 ポールポジションからスタートしても、大きなミスで中断に埋もれてしまうドライバーも出てくるでしょう。 今まで以上にスタートでの緊張感が増してきますから、これはいい影響といえるでしょう。 ただ、このトラクションコントロールの禁止ですが、各チーム既に対策を打ちつつあるようです。 あるエンジニアは、トラクションコントロールの50%程度の効果は既に復活させつつあると述べています。 方法はわかりませんが、恐らくサーキットに合わせてエンジンのマッピングを変化させ、トルクカーブをフラットにするなどして、ドライビングしやすくしているのではないでしょうか。 しかし、F1のエンジニアは凄いと思います。 彼らを見ているとFIAがハイテクを禁止しても、まるでモグラたたきです。 禁止しても禁止しても、手を代え品を代えまた新しい技術を導入していきます。 その執念は素晴らしいとしか言いようがありません。 【ギアボックス4レース連続使用】 今シーズンからギアボックスは4レース連続での使用が義務づけられます。 ただ、ギアボックスの耐久性については全く問題ないようです。 なので、すぐにみんなこのレギュレーションのことは忘れてしまうでしょう。 唯一思い出されるのは、トラブルが出たときだけとなるでしょう。 【予選方式】 予選のフォーマットがマイナーチェンジします。 予選が三回に分けられるのは、変更なし。 ただ、時間が変わります。 Q1は20分、Q2は15分、Q3は10分となります。 予選Q3進出した10台のマシンは、予選終了後の給油が禁止されます。 予選終了後の燃料搭載量で決勝レースに臨みます。 となると、Q3に進出したマシンでも上位が望めない場合は、Q3を走らないケースも出てくるでしょうね。 昨年は、消費したと見なされる燃料を予選終了後に給油することができました。 これにより意味のないQ3での燃料消費するためだけの走りは見られなくなります。

One thought on “2008年レギュレーション解説

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください