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2014 Rd.7 カナダGP観戦記 ルノーの進歩と課題

viry_juin_079-s 今回、今年初めてパワーユニットの持てる力を全て使うこと許したルノー。これまでは信頼性と燃費の心配から少し抑え気味のエンジンマップで走っていた。 それでもメルセデスとの差は大きいが予選でベッテルが3位。ワークスチーム以外のメルセデスエンジン勢より上位につけたことで、パワーユニット自体の差は縮まってきている。だがそれでもメルセデスの二台とはまだ大きな差(約0.7秒)があり、今回のように彼らにトラブルがないと勝てないのが現状である。 だが開幕前テストの惨状を考えるとルノーの現在の仕事は素晴らしい。少なくともルノーのパワーユニットは進歩して、着実に前進しているわけで、それがなければ例えメルセデスにトラブルがあっても勝てない。 幸運は誰にでも訪れる。今回もフォースインディアとレッドブルは勝てる可能性があった。パワーユニットの観点から見れば、勝つべきなのはメルセデスエンジンを搭載するフォースインディアであった。 だが勝ったのはルノーを搭載したレッドブルである。これはルノーとレッドブルが努力をし続けていたからであり、メルセデスに問題がある時に勝てたのは、偶然でも幸運でもない。実力である。 ただ今後、根本的なMGU-Hのレイアウトなどは変更できないだけに、今年ルノーがやれることは限られている。それでもこれまで後れを取っていた燃料の改良効果も徐々にできてきており、進歩はしている。だがメルセデスとの差は大きい。 レッドブルによるとルノーはメルセデスに比べて60馬力も少ない。マシンの差がないと仮定するとこの馬力の差には信憑性がある。まだまだルノーのやるべき仕事はたくさんある。

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