バルセロナ・テスト 佐藤琢磨 2日目は2番手タイム
バルセロナ・テストの二日目で、佐藤琢磨が2番手タイムを記録した。
トップタイムは、レッドブルのベッテル。
3位と4位にはトロ・ロッソのブルデーとブエミがつけた。
4位のブエミと5位マクラーレンのバフェットとの間には1秒以上の差があるので、レッドブル勢は2008年型マシンで走行を続けたことがわかる。
セバスチャン・ブエミは1日中走行し、佐藤琢磨は昼にセバスチャン・ボーデと交代した。
これにより、佐藤琢磨のテストは終了。
3日目はブルデーとベエミが担当する。
佐藤琢磨は二日間とも同じマシンに乗るライバルより、良いタイムをたたき出すことに成功した。
これは、いい印象を与えるだろう。
なじみのないチームに行き、なじみのないマシンに乗り、タイムを出すことは簡単なことではない。
F1ドライバーとしての素の才能が求められる場面で、彼はベストの結果を残した。
後は、トロ・ロッソからの連絡を待つだけだ。
問題は、前回でも指摘したが、F1の場合実力だけでシートが決まらないケースもあることだ。
非常に狭い世界であるF1の場合、人と人のつながりが非常に重要である。
その点、元フェラーリの監督であるジャン・トッドの息子であるニコラス・トッドがマネージメントをしているブルデーは有利である。
ヨーロッパでの報道によると、ブエミは決まりで、残り一つのシートをブルデーと琢磨が争っているらしい。
最近の報道によると2009年、レッドブルは、トロ・ロッソへの支援金額を削減する模様である。
そうすると、ある程度の金額をトロ・ロッソは自力で調達しなければならない。
どちらがより多くのお金を持ってこれるかという側面も重要になってきそうだ。
されにレッドブルの影響力が少なくなると、オーナーのマテッシがマーケティング観点から佐藤琢磨を乗せたいと思っても、できない可能性もある。
トロ・ロッソのドライバー決定は、恐らく年明けになるだろう。
ドライバー発表の場に、佐藤琢磨がいることを願おう。
バルセロナ・テスト 2008年11月18日
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time Laps
01 ヴェッテル(レッドブル) 01:19.751 70
02 佐藤琢磨(トロ・ロッソ) 01:20.017 79
03 ボーデ(トロ・ロッソ) 01:20.034 48
04 ブエミ(トロ・ロッソ) 01:20.223 99
05 パフェット(マクラーレン) 01:21.340 77
06 クビサ(BMW) 01:21.521 76
07 ロズベルグ(ウィリアムズ) 01:21.525 113
08 バトン(ホンダ) 01:21.770 110
09 スーティル(Fインディア) 01:22.073 59
10 ディ・グラッシ(ホンダ) 01:22.283 110
11 ピケ・ジュニア(ルノー) 01:22.348 85
12 バドエル(フェラーリ) 01:22.425 127
13 ジェネ(フェラーリ) 01:22.772 31
14 ハイドフェルド(BMW) 01:22.945 81
15 ファン・デル・ガルデ(ルノー) 01:23.250 37
16 デ・ラ・ロサ(Fインディア) 01:23.499 86
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